話すなら今しかない…娘と「苦手なこと」をじっくり話し合った日

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長女は3歳から保育園卒業まで療育に通っていました。小学校にあがると療育をやめ、しばらく様子を見ていましたが、思い通りにならないと癇癪を起こしたり、椅子に座り続けることが難しく、床でゴロゴロしているという事がわかり、これは何とかしなければ!と長女と話し合うことにしました。

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就学前までは療育に通っていた長女

3歳から療育に通っている長女は、気持ちの切り替えや、コミュニケーションが難しいものの、小さなトラブルがある程度でクラス全体の活動を止めてしまうことはありませんでした。

就学相談で通常級判定が下りた事で、このまま集団生活も大丈夫かな、と安心していました。
小学校に入学してからは、特にトラブルの電話などもなかったので、上手くやっているんだなと思っていました。
担任の先生がベテランだということもあり、長女自身も「楽しくやっている」と言うので、安心していました。

楽しんでいると思っていたけど…

入学して半月ほどたったある日、放課後クラブで待っている長女のお迎えで小学校に行きました。ちょうど担任の先生が教室にいたので挨拶をしようと声をかけました。

すると先生は「そろそろ連絡しようかと思っていたのですが…」と言うのです。

どうやら長女は

・授業中に教室をうろうろしている。なかなか席に座れない。先生にべったりくっついてしまう。

・注意されると癇癪を起こして授業が止まってしまう。

・手を挙げても、あててもらえないと怒ってしまう、授業のルールを守れない。

と、集団のルールを上手に守れていない様子でした。私は想像もしていなかった長女の様子に驚きと戸惑いを隠せませんでした。

前に進めない日々

担任の先生からこの話を聞いてから、2、3日の間はショックで寝こんでしまいました。主人もショックを隠せず、「やっぱり通常級は難しかったのかな」と、2人でマイナス思考な会話ばかりしていました。

あれだけ療育に連れていっていたのに何でダメだったんだろう、何が足りなかったんだろう、と答えの出ないことばかり考えてしまい、長女にも夫婦できつく当たってしまいました。

学校の様子を長女に聞いても「やってない」「わからない」の繰り返し。家族全員、先に進めずにいました。

娘と話をするべきなのでは?

療育に通っていたころ、「どうしてここに行っているの?」と聞かれたことは一度もありませんでした。

ですが小学生になった今、当時なぜ通っていたのかを話す必要があるかもしれないと考えました。

ただ「発達障害」と話す必要はあるのだろうか。正式に診断は受けていないし、長女にどこまで理解できるのだろうか。中途半端に「自分がダメなんだ」と伝わってしまうのではないだろうか。

そんなことを何度も何度も考えて、それでもやっぱり話そうと決めたのです。
今の長女に全てを理解するのは難しいと考え、「発達障害」という言葉は使わずに話すことにしました。

担任の先生から聞いた出来事を、1つひとつ長女と話し合いました。

最初は、「やっていない」と言っていた長女ですが、お友達や先生にスポットを当てて話してみると、長女の本当の気持ちが言葉に出てくるようになりました。

「何であんなことをしてしまうかわからない」

「よくないことをした」

「いけないところは直したい」

それは、私が想像もしていなかった言葉でした。

勇気を出して伝えてみると…

この言葉を聞いて、わたしはわんわん泣いてしまいました。それを見た長女も大泣き、二人で泣き続けました。

どうして長女の気持ちに気づいてあげられなかったのだろう、自分は長女の何をみていたのだろう、もっと長女を信じてあげなければいけなかった…

こう反省したと同時に「長女ならできる、絶対乗り越えられる」と強く思ったのです。

長女には「こうしてみたらいいんじゃない?」「困ったことがあったら先生に聞いていいんだよ」などと話をしました。そして、担任の先生には、連絡ノートに長女と話し合いをしたことを書きました。

長女なら乗り越えられると思った私は、「話すなら今しかない!」と話をはじめました。

『保育園のときに通っていた場所は、もっと上手にお話ができるようにお口の体操をしていたよね。苦手なことや困っていることが減って、その分楽しいことがいっぱい増えるといいなと思って、一緒に行っていたんだよ。

今も、苦手なことや困っていることがあると思うけど、母ちゃんと一緒にがんばっていこうね』

そう伝え、長女と約束をしました。長女は翌日、先生に「わたしがんばるよ!」と笑顔で言ったそうです。
今も、時々癇癪を起こしたり、ルールを守れないことがありますが、気持ちの切り替えも早くなり、いけなかったところは「ごめんなさい」と言えるようになりました。

周りの子に比べると成長はゆっくりですが、毎日を楽しく丁寧にすごして欲しいし、長女とはいつまでも本音を言い合える関係でいたいと思っています。

勇気が必要だったけれど、長女を信じて伝えて良かったと思っています。
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