不登校のまま中学へ進学する娘。そのとき、親はどうあるべきか

ライター:ヨーコ
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娘は小2から不登校になり、学校に全く通わないまま中学進学を迎えました。今回は、小6のときから振り返って娘がどんな様子だったのか、進学準備はどうしたのかなどの話をしたいと思います。

制服はいらない。娘なりの中学校入学準備

前回は不登校の娘と迎えた、小学校の卒業エピソードをご紹介しました。(以下、関連記事参照)今回はその合間にあった、中学校入学準備のエピソードからご紹介したいと思います。

2学期の終わりの家庭訪問で、娘は担任から「小6の2学期に中学の制服採寸会がある」と聞かされました。「どうする、制服いる?」と私が聞くと、「先生、私の行く中学の名前を教えて」といってパソコンで検索をし始めました。

そして、制服の画像を出してきて「これやったらいらんわ」といったのです。そして私に「体操服もいらん。またそのとき考えよう」と言いました。

おそらくどんなデザインであろうと制服はいらなかったのでしょう。感覚過敏の彼女は、制服どころか普通の服装もままならない状態。制服は無理だろうと私も思っていました。

そして娘は、自分なりに中学校との距離の取り方を既に考えていました。「入学式は行かない」、「中学生の間に1回くらい行ってみたい」と通学する意思がないことははっきりと言っていました。だから「制服はいらない」といったのだと思います。

正直、制服姿が見たかった私ですが、彼女にとって制服は重荷になるだけだと思ったので、もし「学校に行きたい」ということがあればその時に購入したらいいと考え、一切買わないことにしたのでした。
「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできることのタイトル画像

「小学生をやりきってない」と言う不登校の娘。卒業を迎え、親としてできること

小学校を留年したいと言う娘。その真意は…

小6の3月のことです。
娘がふと「小学校と中学校はだいぶ違うの?」と聞いてきました。

「そうやね、だいぶ違うね。」と答えると、「小学校を卒業するの不安。留年できたらいいのに。」と言ったのです。ああ、中学校という新しい環境に入るのがとても不安なんだなと改めて感じました。

最初は本人も、「どうせ通わないんだから、今までと何も変わらない」と言っていたのです。
しかしだんだんと不安になってきたらしく、「中学校の先生ってどんな人だろう」など中学校のことをいろいろ聞いてくるようになりました。

そして、「私はまだ小学生をクリアしていない」と言ったのです。

小学校の勉強ができていない状態で、中学校に進学するのはとても怖かったようで、小学校をクリアしないと、中学校に行ってはダメだと思っているようでした。

「中学へは行かない」と言っていても、心は乱れ思い悩んでいたのだな、と気付かされました。

入学式当日、親子で感じた中学進学への未練

あらかじめ中学校には「入学式には出席しません。学校に通う意志もありません。」と私から言ってありましたので、入学式はのんびり家で過ごそうと思っていました。

でも娘は朝から熱が出て苦しそうにしています。
私も頭がガンガン痛くなり、頭では切り替えたつもりでいましたが、やっぱり親子して入学式を心から追いやるのは難しいな、と感じました。

結局この日は、2人して1日中寝込んで終わったのでした。
次ページ「不登校児にとって、進学時期はどういう心理になるのか?」

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