「あの先生、面白い。」不登校の娘を変えたのはこんな先生でした

ライター:ヨーコ
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小2からずっと不登校の娘。小学校時代は月1回ペースの担任の自宅訪問を喜んでいましたが、中学校に入ってからは会うのを嫌がるように。そんな娘が、徐々に心を開いていったきっかけとは。

不登校のまま中学生になった娘。熱心なA先生の行動は娘に伝わらず…

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小2から不登校の娘は現在中学2年生で、アスペルガー症候群の診断が出ています。

小学生の頃からずっと不登校なので、中学へ入学するときには「登校するよう本人に促さないでほしい」「学校からの連絡は月に2回程度にしてほしい」などの依頼を、事前に私からお願いしていました。
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「中学には行かない」娘の決意を伝えると、学校から思いもよらぬ言葉が…

ところが入学してからすぐに、担任のA先生が自宅に訪ねてきました。30歳くらいの熱心な数学の先生で、毎日発行している手書きの学級通信や宿題のプリントを持参し、月に何度か私と1時間くらい話をして帰るようになりました。

「学校に来てください」とは言わないものの、「何かきっかけがあったらいいんですけどね」「外出できましたか?」と、グッドニュースばかり期待する一方的な姿勢に、私はだんだん疲れてきました。

また、クラスの子が書いてくれる連絡プリントに「待ってるよ!」「どうして来ないの?」という言葉があるのも気になりました。

こちらは行く気がないのに、こうして毎日書いてもらう負担を考えると「そのうちクラスの子に不満が生まれるのでは?」と気がかりですし、娘に見せても心が重くなるだけだろうと考えると、正直気が進みませんでした。

連絡プリントも最初は「生徒の教育のためですので」と言われたものの、なんとかお願いしてやっとやめてもらうことができました。
娘はA先生が来ている間、寝室に閉じこもって出てきませんでした。

そして、4月の終わり頃「もうA先生が家に来るのが辛い」と言ったのです。私は、「申し訳ありませんが、娘がA先生に来ないでほしいと言っているので、私が学校に行かせていただきます」と申し出ました。

A先生は残念そうでしたが、その後は距離が遠ざかり、3ケ月に1度学校で話す程度になったのでした。

その印象はまるでイノシシ!?言葉と態度でまっすぐぶつかってくれたB先生

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娘が中1のとき、もう1人印象に残っている先生がいました。その先生は体育のB先生です。見た目も性格も豪快ですが、女性の先生です。新しく中学校に入学した生徒の中に、いまだ1度も学校に登校していない生徒がいる、ということで気にかけて頂いたようです。

B先生は、学校で問題を起こしやすいやんちゃな子など、いろんな生徒をよく気にかけていました。

私が学校で初めて会ったときも、「ああ、お母ちゃん、会えてよかった!りさ(娘)は元気?あの子だけ1回も会ってないから気になってるねん」と強烈な陽のパワーを感じさせてくれました。

私は学校で会った人や話したこと、帰ってからいつも娘に報告していました。

その日、B先生の印象が強烈だったことを伝えましたが、娘の反応は「あ、そう」と薄いものでした。
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ところがその後、地元のお祭りで偶然B先生とお会いしたのです。B先生は私を見つけるなり、側にいるのが娘だとすぐ気付いたようでした。

そしてすぐ駆け寄ってきてかと思うと「りさ~!やっと会えた!!」と満面の笑顔で娘をハグしてきたのです。娘はビックリしていましたが、まんざらもない様子でした。

後に、「ママ、あの先生面白いな」とニコニコしていました。

B先生は家庭の事情もあって娘が2年になるときに退職されました。その後も、私のスマホにはよくメッセージを送って下さり、私とお茶したり、そのついでに家に寄ってもらったりしていました。

娘はそのたびにとても喜びましたが、B先生は長居もせず「今日は帰るわな」といつもさっと帰っていきました。娘は「B先生にまた会いたい」と今でも言っています。

これだけ特定の先生と信頼関係を築けたのは初めてで、先生の本音丸出しの態度に安心したのかな…と思います。
娘の抱いていた「先生」へのイメージが変わるきっかけになったのも、B先生のおかげかもしれません。

そして中学2年生。B先生のおかげで少し先生と距離が近くなった娘は…

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B先生との関わりで、ほんの少しだけ「先生」というイメージに対して肯定的になっていた娘。中学2年生になり、担任の先生はC先生になりました。

娘は中学2年生になるとき、学校にお願いして「個別の教育支援計画」を作って頂きました。その際、C先生にも同席してもらいました。

C先生は静かでおとなしい先生でしたが、支援計画では一生懸命取り組んで下さいました。娘は、C先生が若い女性だったので親しみを持ったようです。

たびたび学校に足を運び、満足そうな表情で帰ってくる私を見ていたのでしょうか。娘も担任が変わったのを機に、家庭訪問を受け入れるようになっていきました。
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不登校の時期も安心!「個別の教育支援計画」を知っていますか?

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