ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?支援の対象、方法、気をつけたいポイントについて

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ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、人が社会でほかの人と関わりながら生きていくために欠かせないスキルを身につける訓練のことを指します。発達障害のある子どもなどに対して効果があるとされ、学校や療育施設、病院などで取り入れられています。場合によっては家庭など日々の生活でも応用することのできるこのSSTについて、今回は詳しくご紹介します!

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目次 ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは? ソーシャルスキルトレーニング(SST)はどこでだれが行ってくれるの? ソーシャルスキルトレーニング(SST)の対象 ソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法 日常で取り入れられるソーシャルスキルトレーニング(SST) 対人関係におけるソーシャルスキルトレーニング(SST) ソーシャルスキルトレーニング(SST)で大切にしたいポイント まとめ

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは?

ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは、人が社会で生きていくうえで必要な技術を習得するための訓練のことです。

人は生まれてからたくさんの人と出会います。その関わりの中で無意識的に、「してはいけないこと」、「した方がいいこと」などの暗黙のルールを身につけていくのです。ところが発達障害のある場合などは、それらをスムーズに身につけられないケースがあります。

たとえば、「ゲームのルールが守れない」というのも一つの例でしょう。「周りの人がこうしているから自分もこうしよう」と自然に判断できたり、「ルールは守らなければいけない」と注意をされてすぐに改善できるようであれば、SSTは必要ありません。その集団内での行動の善し悪しを周りの様子から推察したり判断することが苦手で、注意をされてもなお同じことを繰り返してしまう場合においてSSTは有効な改善手段となりうるのです。

SSTでは、ゲームのルールが守れるようになるという目標に対して
「ゲームは負けることもあるということを知る」
「負けても楽しいという感覚を身につける」
「悔しくても自分の感情をコントロールする」
といった小さなステップを作ります。

その一つひとつの過程を丁寧に踏み、ゆっくりと社会性を身につけさせていくのがSSTなのです。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)はどこでだれが行ってくれるの?

SSTは病院や療育センターで専門家から受けることもできますが、学校や家庭など、どんな環境でも行うことができます。そのため、 SSTを実施できる人もトレーナーやセラピストなどに限られません。学校の教師や保護者など、日頃から子どもと接している人でも、日常的にSSTを取り入れることは可能なのです。

しかし、子どもの特性や支援の内容によっても、最適なトレーニング方法は変わってきます。それぞれのケースに合わせて実施場所、実施者を適切に選択していくと良いでしょう。

ちなみに民間企業・団体で受講するときの相場は、運営形態にもよりますが、1回あたり4500円~10000円程度のことが多いようです。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の対象

SSTは、社会で人と関わりながら生きていくことに困難を伴う人全般を対象としています。

たとえば、
・指示を理解したり、判断したりするのが苦手
・得意なことと不得意なことに大きく偏りがある
・自分の行動をコントロールするのが苦手
・人とのコミュニケーションが苦手
・運動が苦手
・情緒が不安定
などがこのSSTの対象です。

ここでは主に子どもに対するSSTを取り上げていきますが、SSTは子どもだけではなく大人が受けられるものもあります。

ソーシャルスキルトレーニング(SST)の方法

SSTの中には多くの実践方法があります。今回はそのうちのいくつかをご紹介します。

ゲーム

ゲームには「ルールを守る」「勝ち負けの結果を受け止める」「仲間と相談や協力をする」などの多くのソーシャルスキルの要素が含まれています。子どもが楽しみながら社会性を身につけることができるのでとても有効な手段です。指導の担当者は、それぞれの子どもにとって何が目標なのかを常に意識しながらゲームを進めていくことが重要となります。

ディスカッション、ディベート

ディスカッションやディベートは、相手の意見をしっかりと聞きつつ、自らの意見を述べる必要があるため、言葉のキャッチボールをする訓練としてすぐれています。子どもが興味をもてるテーマ選びや、参加人数、時間などを考えながら行うと良いでしょう。

ロールプレイ

どんな場面でどんな振る舞いをすればいいのかということを、指導担当者や子ども同士が実際に演技したり、人形を用いて演じることで、実際の場面での適切な振る舞いを学んでいきます。対象となる子どもにとって、現在課題となっている言動や場面を、多少アレンジしながら行うのがより効果的です。

共同行動

工作、調理など、「何かを作って遊ぶ」「何かを作って食べる」といった楽しいゴールに向かう過程で、ほかの人との相談、役割分担、助け合いといった、社会生活に必要なスキルを学んでいきます。

ワークシート、絵カード、ソーシャルストーリー

ワークシート、絵カード、「ソーシャル・ストーリー」などを用いることで現在の子どもの課題になっている言動を、意識化していくこともSSTの方法の一つです。ソーシャル・ストーリーとは、絵と、その絵が表す出来事が短い文章として書かれたテキストで、その文章を子ども自身が読むことで(文字の読めない小さい子どもの場合は大人が読んであげることで)、その場面での振る舞いを学べるというものです。

これらで扱う場面や題材は、目の前の子どもの行動に合わせてきちんとアレンジし、オリジナルなものを作ると効果的です。
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