不登校の娘が経験した「入院」という選択肢。親が、娘が感じたことは

ライター:ヨーコ
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アスペルガーの診断が出ている娘は小2から不登校です。学校や周囲からのプレッシャーに親子でまいってしまったとき、医師から入院を勧められました。入院してみて状況は良くなったのか、親の精神的な負担はどう変わったのか?いろいろと振り返ってみたいと思います。

娘の不登校で心労が重なり…批判的な世間の目に押しつぶされそうだった私

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小2から不登校の娘は現在中学2年生で、アスペルガー症候群の診断が出ています。

そしてシングルマザーである私にも、アスペルガー症候群の診断があります。

娘は小2の2学期から徐々に学校を休み始めたました。それに対し、学校からの電話や訪問は毎日続き、2学期の終わりには付き添い登校もしましたが3学期から完全に行けなくなってしまいました。

その間の心労で私は5キロ太り、「こんなに醜くなってどこへも行きたくない」と実家のトイレで1人ボロボロ涙を流しました。近所の人やママ友からは「学校には行かせなきゃダメよ」と会えばプレッシャーをかけられ、道端で大泣きしたこともあります。

一方で娘はというと、登校しようとしても校舎を見ただけで「気持ち悪い、しんどい」と震え出します。精神的に限界がきているのがわかりましたが、放課後には勉強しないことを条件に登校することができていました。

そんなとき提案された入院。日常から切り離されたことによる変化は

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そんなとき、娘の主治医から提案されたのが入院でした。
「日常から離れてリラックスするために、親子で1週間入院しませんか?」と薦められたのです。

疲れ切っていた私はさっそく手続きをし、親子2人で個室の入院生活を始めました。私は付き添いなので食事は出ませんが、ソファーベッドもあり、院内にはコンビニがあるので結構快適な入院生活でした。

学校には「お見舞いは先生も生徒も一切お断りします」と言っておきましたし、主治医も休養目的ということでほとんど介入してこなかったので、日常から切り離され病院という場に守られ、親子共にゆっくりと過ごすことができたのです。

娘もその生活が快適だったのか、1度も「退屈」とか「帰りたい」とは言いませんでした。
私も日常生活の雑事や、学校、近所の目などから切り離され、すっかり安心して娘とリラックスできました。

完全に不登校になった娘。2人きりの時間が辛くなった私はとうとう…

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しかしその後、小学3年生になった娘は、相変わらず学校に行くことができないままでした。
この頃から夜眠れなくなり、「布団に一緒に入って」と言ったり「眠れない」と言って泣いたりする日が続くようになりました。

「生きてるのに疲れた。引きこもりやし、ママとケンカばかりしてるし。不登校児かって大変やねんで。しんどいし、心許せる人としかよう会わんねん。家におっても時々しんどくなったり、お腹が痛くなる。

娘はそう言い、私が怒るたびに泣いていました。

娘が不登校になり、家にいる時間が増えたとき、私は仕事を失った直後でした。2人きりで閉じこもり、娘の辛い気持ちをぶつけ続けられているうちに、私もだんだんと精神的に追い込まれていったのです。
次ページ「そして訪れた2度目の入院。苦渋の決断だったけれど、他に選択肢は無かった」

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