ミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)かも?と思ったら

もしかすると自分はミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)かも…と思った場合、また家族が身体の不調を訴えているけれどミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)の可能性がある場合、どの診療科を受診するのが良いのでしょうか?

基本的にミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)の専門科は精神科です。

自覚症状がある場合は本人自らが精神科を受診することをおすすめします。精神科によって専門医に正しい診断と治療の手立てを受けましょう。精神療法をはじめとした治療を早期に開始することで、症状が悪化することを防ぎます。

一方で、本人は自覚がなくとも周囲がミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)の可能性が高いと気づいた場合、いきなり精神科の受診をすすめてしまうと、本人が受け入れがたい場合があります。受診を促す際の声のかけ方などを工夫したり、付き添いながら受診したり工夫が必要です。

または本人がかかっている内科や外科などの医療機関にミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)の可能性を伝え、精神科への受診を促してもらえるように協力してもらうことも一つの手段です。

検査・診断方法

ミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)は特別な検査はなく、問診や家族からの聞き取りなどによる臨床的診断を行います。診断はこれまでの病歴の聴取や診察に加えて、本人が訴える身体疾患を除外するために必要な検査を行います。

ミュンヒハウゼン症候群の治療法はあるの?

ミュンヒハウゼン症候群(作為症/虚偽性障害)の治療は難しく根本的な治療法は確立されていません。しかし自身の身体を傷つける行為やそのための治療、あるいは過剰な処方などが繰り返されると、心身や社会生活にも大きな影響が出てきます。そのためなるべく早めに精神科を受診し、精神療法などの治療を開始することが重要です。

本人が積極的に治療に参加すると症状が緩和していくことがあります。また治療は本人だけでなく医師・家族の連携が大切です。

まとめ

ミュンヒハウゼン症候群は作為症(虚偽性障害)という精神疾患の一つです。
この疾患に気づきやすいのは本人よりも、周囲の人たちの方が多いといえるでしょう。治療法はまだ確立していませんが、精神療法などの精神医学的治療を受けることで症状が緩和する場合があります。周囲の人たちの本人に対する接し方などを専門家に聞くこともできます。

周囲の人も本人の症状や訴えの奥にある苦悩に目を向けつつ、病気が悪化・再発しない環境を協力しながらつくることが大切になります。
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