ハンドリガードに関するお悩みQ&A
ハンドリガードをしないのだけれど…
ハンドリガードのしぐさを頻繁にする赤ちゃんもいれば、なかなかしない赤ちゃんもいます。もしかすると保護者の方が見ていないときにしていることも考えられます。しかし、ハンドリガードのしぐさが実際に見られないことで不安になっている方もおられるかもしれません。
先ほどお伝えしたように、ハンドリガードは、目で体の一部である自分自身の「手」を見て、獲得した体を動かす力を使うことにより、自らの体に気付いていくサインです。例えば、ハンドリガードをしていなくても、足を見るフットリガードであったり、目で確かめながら口に手をもってきて舐めるような様子が見られるとしたら、ハンドリガードと同じような発達的な意味をもっているので安心してよいと考えられます。
先ほどお伝えしたように、ハンドリガードは、目で体の一部である自分自身の「手」を見て、獲得した体を動かす力を使うことにより、自らの体に気付いていくサインです。例えば、ハンドリガードをしていなくても、足を見るフットリガードであったり、目で確かめながら口に手をもってきて舐めるような様子が見られるとしたら、ハンドリガードと同じような発達的な意味をもっているので安心してよいと考えられます。
◇発達障害があるのかしら…という不安な気持ちをもつ方へ
ハンドリガードを含め、一般的に対象の月齢でできるとされている何らかの動作を、自分の子どもができないときによく聞かれるのが「発達障害があるのではないか」という不安の声です。子どもがすくすくと育つことを願う保護者ならば、自然にもたれる感情かもしれません。
確かに発達障害のある場合には、「●●ができるようになる」と一般的な育児書に載っている月齢や年齢になっても、その行為をすることができないことは多くあります。
しかし、実際に発達障害があるかどうかは「他者とのコミュニケーションがとりにくい」「人と気持ちを交わすことが難しい」「活動の対象や興味の幅が限られるなどといった」などの発達障害の複数ある基準にどの程度該当するかにより、診断されるものです。特に、生後数ヶ月の段階では、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害があるかどうかは医師でさえも、判断することが難しいとされています。
生後数ヶ月の時期の赤ちゃんとかかわる周囲の大人にとって大切なことは、赤ちゃんが発達の中でどのステップにいるかを把握すること、そしてその赤ちゃんの発達を促すためにどのような支えが必要か知ることです。
例えば、
・上記の章で述べた「体の動きのステップ」の中で、赤ちゃんがステップにいるのかどうかを観察すること
・「目でものを見ているか」「自ら体を動かすことはできているのか」とハンドリガードに必要な二つの動作をひとつひとつ観察すること
など、まずは赤ちゃんの様子を観察をしてみてください。観察をして赤ちゃんができている点と発達の課題点を把握していくことが大切です。
発達を促す工夫として、ひとつご紹介したい体操があります。それは赤ちゃんの感覚に刺激を与えることです。
新生児期は、感覚の中でも特に触覚が研ぎ澄まされている時期です。ですので、手をさすりながら軽く引っ張ってあげて、手の感覚に外部からの刺激を与えてあげましょう。このように外から刺激を受けることにより、身体を動かしたいという気持ちが起こり、自分の体を使って主体的に試していこうとする「好奇心」や「意欲」をもつことができます。これによりハンドリガードが出るとは限りませんが、引き出された「好奇心」や「意欲」が発達を促していくことは確かであるといえます。
ハンドリガードを含め、一般的に対象の月齢でできるとされている何らかの動作を、自分の子どもができないときによく聞かれるのが「発達障害があるのではないか」という不安の声です。子どもがすくすくと育つことを願う保護者ならば、自然にもたれる感情かもしれません。
確かに発達障害のある場合には、「●●ができるようになる」と一般的な育児書に載っている月齢や年齢になっても、その行為をすることができないことは多くあります。
しかし、実際に発達障害があるかどうかは「他者とのコミュニケーションがとりにくい」「人と気持ちを交わすことが難しい」「活動の対象や興味の幅が限られるなどといった」などの発達障害の複数ある基準にどの程度該当するかにより、診断されるものです。特に、生後数ヶ月の段階では、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害があるかどうかは医師でさえも、判断することが難しいとされています。
生後数ヶ月の時期の赤ちゃんとかかわる周囲の大人にとって大切なことは、赤ちゃんが発達の中でどのステップにいるかを把握すること、そしてその赤ちゃんの発達を促すためにどのような支えが必要か知ることです。
例えば、
・上記の章で述べた「体の動きのステップ」の中で、赤ちゃんがステップにいるのかどうかを観察すること
・「目でものを見ているか」「自ら体を動かすことはできているのか」とハンドリガードに必要な二つの動作をひとつひとつ観察すること
など、まずは赤ちゃんの様子を観察をしてみてください。観察をして赤ちゃんができている点と発達の課題点を把握していくことが大切です。
発達を促す工夫として、ひとつご紹介したい体操があります。それは赤ちゃんの感覚に刺激を与えることです。
新生児期は、感覚の中でも特に触覚が研ぎ澄まされている時期です。ですので、手をさすりながら軽く引っ張ってあげて、手の感覚に外部からの刺激を与えてあげましょう。このように外から刺激を受けることにより、身体を動かしたいという気持ちが起こり、自分の体を使って主体的に試していこうとする「好奇心」や「意欲」をもつことができます。これによりハンドリガードが出るとは限りませんが、引き出された「好奇心」や「意欲」が発達を促していくことは確かであるといえます。
ミトンはしないほうがいいの?
赤ちゃんが手で顔をひっかいてしまうときには、手にミトンをはめることにより顔をひっかくのを防止することができます。
しかし、「赤ちゃんにミトンをつけさせるとよくない」という噂を聞いたことがあるかもしれません。確かに赤ちゃんは周りの物や人に触れることによって行動の幅を広げていきますが、実際にはミトンをつけることが発達に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
ミトンの着衣の良し悪しについて考えることよりも先に、なぜ赤ちゃんが顔をひっかいてしまうのか原因を把握し、顔を引っ掻かないよう対処を考えることが大切です。赤ちゃんが顔を引っ掻いてしまう原因とは何なのでしょうか。
◇顔を引っかく原因って?
赤ちゃんが顔をひっかいてしまう原因により、対処法は異なります。顔を引っ掻く原因として考えられるのは、ストレスや空調環境の悪さや、体の動きをコントロールできないことなどさまざまです。
【ストレス】
お腹がすいたことや体調の不快さなどの要求が通らないときには、赤ちゃんはストレスがたまります。そのようなときには、大人が近くにいることにより赤ちゃんの要求がなるべく通る環境を準備してあげるとよいでしょう。
【体のコントロールの不十分さ】
赤ちゃんのハンドリガードが出るころには、確かめるように自分の顔を触ることが増えてきます。しかし、赤ちゃんは思うように正確に体を動かすことができないので、顔に触れるときに伸びた爪で顔をひっかいてしまうことがあります。
爪をこまめに切ってあげることはもちろんですが、とがった部分がないように爪を切った後にはやすりをかけてあげるとよいでしょう。
【環境の温度や湿度・衣服の問題】
体温があがり顔が熱くなったときには、かゆみがでることがあります。赤ちゃんの体温は周囲の環境の影響を受けやすいために、部屋の中に赤ちゃんがいるときには空調の調節に気をつかってあげるとよいでしょう。適度な温度と湿度を調整してあげるとよいでしょう。
また、空調のほか、寝ているときに、厚着をしていたり、布団をたくさんかけていると体温があがり、かゆみを感じやすくなる場合があるので、着衣やかけ布団の枚数にも気を付けたいものです。着衣の目安は、だいたい大人より1枚多めくらいがよいでしょう。
しかし、「赤ちゃんにミトンをつけさせるとよくない」という噂を聞いたことがあるかもしれません。確かに赤ちゃんは周りの物や人に触れることによって行動の幅を広げていきますが、実際にはミトンをつけることが発達に悪影響を及ぼすことはほとんどありません。
ミトンの着衣の良し悪しについて考えることよりも先に、なぜ赤ちゃんが顔をひっかいてしまうのか原因を把握し、顔を引っ掻かないよう対処を考えることが大切です。赤ちゃんが顔を引っ掻いてしまう原因とは何なのでしょうか。
◇顔を引っかく原因って?
赤ちゃんが顔をひっかいてしまう原因により、対処法は異なります。顔を引っ掻く原因として考えられるのは、ストレスや空調環境の悪さや、体の動きをコントロールできないことなどさまざまです。
【ストレス】
お腹がすいたことや体調の不快さなどの要求が通らないときには、赤ちゃんはストレスがたまります。そのようなときには、大人が近くにいることにより赤ちゃんの要求がなるべく通る環境を準備してあげるとよいでしょう。
【体のコントロールの不十分さ】
赤ちゃんのハンドリガードが出るころには、確かめるように自分の顔を触ることが増えてきます。しかし、赤ちゃんは思うように正確に体を動かすことができないので、顔に触れるときに伸びた爪で顔をひっかいてしまうことがあります。
爪をこまめに切ってあげることはもちろんですが、とがった部分がないように爪を切った後にはやすりをかけてあげるとよいでしょう。
【環境の温度や湿度・衣服の問題】
体温があがり顔が熱くなったときには、かゆみがでることがあります。赤ちゃんの体温は周囲の環境の影響を受けやすいために、部屋の中に赤ちゃんがいるときには空調の調節に気をつかってあげるとよいでしょう。適度な温度と湿度を調整してあげるとよいでしょう。
また、空調のほか、寝ているときに、厚着をしていたり、布団をたくさんかけていると体温があがり、かゆみを感じやすくなる場合があるので、着衣やかけ布団の枚数にも気を付けたいものです。着衣の目安は、だいたい大人より1枚多めくらいがよいでしょう。
ハンドリガードなど赤ちゃんの発達について相談したいときは?
ハンドリガードをはじめ、子どもの発達の早さや道筋は一人ひとり違います。ハンドリガードが出る出ないだけで子どもの心身の成長をはかることはできませんし、心配し過ぎて目の前の赤ちゃんの今の姿を認めてあげられなくなったらもったいないですよね。
もしも不安に感じることがあれば、以下にあげる子育ての専門家に相談するとよいでしょう。
もしも不安に感じることがあれば、以下にあげる子育ての専門家に相談するとよいでしょう。
乳幼児健康診査
乳幼児健康診査は乳児健診とも呼ばれ、母子保健法の定めにより各自治体が実施するものです。各市町村の保健センターなどで行い、赤ちゃんが順調に発達しているかどうかを確認し、病気の予防や早期発見をするための検査です。3ヶ月、6ヶ月、1歳半といった乳幼児の発達の節目に受けることができます。
普段の子育てで疑問に思っていることや、なかなか話す機会がない不安などを専門家に相談できる場でもあります。乳児健診は同じ月齢の赤ちゃんを育てるほかの保護者も来ており、育児の工夫や悩みを共有したり情報交換したりできる場としても利用できます。
検査を受けるには、出生届を出した自治体から送られてくる受診票の案内に従います。指定された日時に集団で受けるケースがほとんですが、事情があれば日付の変更や受診場所の変更をしてもらえることもあります。
以下のサイトでは、全国の発達相談にのってくれる施設を検索することができます。
普段の子育てで疑問に思っていることや、なかなか話す機会がない不安などを専門家に相談できる場でもあります。乳児健診は同じ月齢の赤ちゃんを育てるほかの保護者も来ており、育児の工夫や悩みを共有したり情報交換したりできる場としても利用できます。
検査を受けるには、出生届を出した自治体から送られてくる受診票の案内に従います。指定された日時に集団で受けるケースがほとんですが、事情があれば日付の変更や受診場所の変更をしてもらえることもあります。
以下のサイトでは、全国の発達相談にのってくれる施設を検索することができます。
地域子育て支援センター
行政や自治体が主体となって運営している施設です。子育ての不安・悩みに対し専門的なアドバイスをしてくれる保健師が在籍または巡回しています。日時によっては乳幼児の発達相談を無料で行っています。
地域の母子向けに子育てサロンを開催や発達に合わせたセミナーを主催していることもあり、気軽に利用できます。
地域の母子向けに子育てサロンを開催や発達に合わせたセミナーを主催していることもあり、気軽に利用できます。
児童相談所
育児の相談、健康の相談、発達の相談など、0~17歳の児童を対象としたさまざまな相談を受け付けています。必要に応じて発達検査を行う場合もあり、無料で医師や保健師、理学療法士などからの支援やアドバイスをもらうことができます。基本的に予約制なので、あらかじめお住まいの市町村のHPなどを見て、スケジュールを確認するようにしましょう。
小児科
小児科は病気の診断、治療だけではなく乳幼児の発達に関する悩みごとの相談にも乗ってくれます。予防接種などで主治医を訪れるついでなどがあれば、日ごろの発達の悩みを聞いてもらうのもよいでしょう。日常気がかりなことを事前にメモをしておくと、医師の前でスムーズに状況を説明することができます。
小児科の中には、ゆっくりと保護者自身の子育ての悩みをカウンセリングしてくれる「相談外来」を設置している所もあります。時間が限定的で要予約の場合は事前に連絡をしましょう。
小児科の中には、ゆっくりと保護者自身の子育ての悩みをカウンセリングしてくれる「相談外来」を設置している所もあります。時間が限定的で要予約の場合は事前に連絡をしましょう。
まとめ
この記事では、ハンドリガードと発達の関係からハンドリガードに関する悩みや、赤ちゃんの発達の相談先などについて解説しました。
ハンドリガードを含め、自分の体に気付いていくという瞬間は、赤ちゃんが発達していくときにひとつのステップです。目で見ることと、体を動かすことができると知った赤ちゃんは、やがてその体をめいっぱい使って、周囲の環境に働きかけていきます。
ハンドリガードをして、周囲の世界へと好奇心が広がってきたときには声かけをしてあげたり、ボールやおもちゃなどを赤ちゃんの近くに置いたりすることによって、より赤ちゃんの好奇心を広げるように環境をつくっていくとよいでしょう。
ハンドリガードを含め、自分の体に気付いていくという瞬間は、赤ちゃんが発達していくときにひとつのステップです。目で見ることと、体を動かすことができると知った赤ちゃんは、やがてその体をめいっぱい使って、周囲の環境に働きかけていきます。
ハンドリガードをして、周囲の世界へと好奇心が広がってきたときには声かけをしてあげたり、ボールやおもちゃなどを赤ちゃんの近くに置いたりすることによって、より赤ちゃんの好奇心を広げるように環境をつくっていくとよいでしょう。
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