スクールカウンセラーに関するコラムを総まとめ!役割や相談の様子などをご紹介します

ライター:発達障害のキホン
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スクールカウンセラーを利用したことはありますか?知名度こそ上がってきたものの、まだまだ利用したことがあるという人は少ないのが現状なのではないでしょうか。この記事では、専門家の記事を含む、これまでに発達ナビで取り上げてきたコラムを、まとめてご紹介します!

目次

スクールカウンセラーとは

スクールカウンセラーとは、学校現場において児童や生徒、その保護者に対して、臨床心理に関する専門知識を生かしながらサポートしていく専門家です。

教員とともに親子をサポートするほか、教員への指導・心のケアも行っており、近年、学校現場でニーズが高まっています。

スクールカウンセラーの仕事内容等、詳細については、こちらの記事をご覧ください。
スクールカウンセラーとは? 具体的な仕事内容から相談できること、相談する時のコツをご紹介!【専門家監修】のタイトル画像

スクールカウンセラーとは? 具体的な仕事内容から相談できること、相談する時のコツをご紹介!【専門家監修】

スクールカウンセラーってどんな人がなれるの?

スクールカウンセラーとして働くことができるのは、基本的には、臨床心理士、精神科医、大学教員が多いです。また、今後は新しく誕生した心理職初の国家資格である公認心理師も、スクールカウンセラー業務を担うこととなりそうです。

これらの資格を持つスクールカウンセラーは、まさに、学校現場における臨床心理の専門知識に基づき、心のケアを行う専門家といえます。
参考:「スクールカウンセラー」について|厚生労働省
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/066/shiryo/attach/1369883.htm
臨床心理士とは?役割と資格、支援を受けられる場所、発達障害・不安障害の相談・療法・検査まとめのタイトル画像

臨床心理士とは?役割と資格、支援を受けられる場所、発達障害・不安障害の相談・療法・検査まとめ

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国家資格の公認心理師の資格受験方法や経過措置について、公認心理士と臨床心理士との違いを解説します

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臨床発達心理士とは?臨床心理士との違いは?役割や資格取得の流れ、支援・サービスまとめ

スクールカウンセラーに相談できる問題とは?

スクールカウンセラーには、学校に関する悩みだけでなく、その背景にある家庭環境の問題や、個人の心身の問題など幅広く相談できます。くわしくは以下の記事をご覧ください。
スクールカウンセラーとは? 具体的な仕事内容から相談できること、相談する時のコツをご紹介!【専門家監修】のタイトル画像

スクールカウンセラーとは? 具体的な仕事内容から相談できること、相談する時のコツをご紹介!【専門家監修】

ここでは、スクールカウンセラーに相談できる子どもの問題について、いくつかの具体的な問題をご紹介します。

不登校・ひきこもりについての相談

例えば、友人関係のトラブルやいじめ、成績低下などが積み重なり、何らかのきっかけにより、学校を休むようになり、不登校になってしまう場合があります。

特に、発達障害がある子どもは、周囲の理解のなさや不適切な対応により人間関係がうまく構築できない、学習についていけないといった状況が進み、結果として不登校に至ってしまう可能性が指摘されています。

そして、不登校で、自宅以外の場所での活動がないまま6ヶ月以上家から出ない状況が続くと、ひきこもりへと移行してしまう場合があります。

不登校・ひきこもりが発達障害や精神疾患による困りごとに起因している場合、その困りごとへの対処を行わない限り、根本的な解決は難しいといわれています。

発達障害や精神疾患についての専門知識が豊富なスクールカウンセラーの関与は、不登校を根本的に解決するために望ましいといえるでしょう。
不登校の原因は?子どもとの向き合い方、進級・進学や支援について【精神科医監修】のタイトル画像

不登校の原因は?子どもとの向き合い方、進級・進学や支援について【精神科医監修】

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ひきこもりの原因とは?精神疾患や発達障害との関わり、相談先や支援について【専門家監修】

発達障害についての相談

発達障害がある子ども、または、グレーゾーンの子どもは、勉強や仕事の理解や進め方、注意の集中や持続の偏り、対人関係でのすれ違いなど、生活に支障が出るような特性や困りごとを抱えていることが多くあります。

発達障害の特性があることに気づかなかったり、気づいていても適切なサポートを受けられなかったりすると、周囲に理解されず怒られたり非難を受けたりするなど、失敗体験を積み重ねてしまいます。

その結果、本人の自尊心や、やる気が失われてしまい、それが二次障害につながることがあります。

スクールカウンセラーへの相談をきっかけに、相談センター(保健センター、子育て支援センターや児童発達支援事業所)や医療機関のような専門機関とつながるケースもあります。これらの連携の下に、家族や学校が適切な対処をすることによって、上記のような困難を解消することが可能となります。
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発達障害とは?特徴・症状・分類や診断方法について【専門家監修】

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発達障害におけるグレーゾーンとは?特徴や注意すべきポイントなどを紹介します!【専門家監修】

家庭環境についての相談

何らかの心の問題を抱えている子どもは、その原因が家庭にある場合があります。

家庭での問題についても、スクールカウンセラーに相談をすることができます。この場合、子ども自身が相談することができるほか、保護者が相談に行くこともできます。
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虐待かもと思ったら。判断基準、相談機関など…子どもを救うためにできること

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家庭内暴力とは?子どもが親に暴力をふるう原因、解決方法や相談先

誰がスクールカウンセラーに相談できるの?

就学期のお子さんを育てている、悩める保護者の方には、「スクールカウンセリング」は、子どもだけが相談に行く所だとか、少し敷居が高い、というイメージがあるかもしれません。以下のコラムを書いた、発達ナビライターで漫画家のかなしろにゃんこ。さんもそんな風に感じていました。

しかし、スクールカウンセラーによるカウンセリングの対象者には、子ども(児童・生徒)だけでなく、保護者や教職員も含まれます。

もちろん、保護者ひとりだけで利用することもできますが、それだけでなく、子ども・保護者・教職員の三者間を取り持つ役割を担っています。例えば、保護者の相談をきっかけとして、スクールカウンセラーが、教職員へ児童・生徒に関するアドバイスを行うことがあげられます。

スクールカウンセリングは特別なものではなく、気軽に相談できる場所です。

スクールカウンセラーの池田先生は、子どもがカウンセリングに行くことを渋る場合は特に、無理やり子どもを連れていくのではなく、まずは親がカウンセリングを受けてみることをおすすめしています。
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「スクールカウンセラー」は悩める親子の強い味方!専門家・池田行伸教授に聞く、上手な活用術とは?

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