【発達凸凹男子、12才】学校がキライだった僕がホンネで語る「理想の教育」論!

ライター:楽々かあさん
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この春、私立中学に入学したばかりの発達障害のある長男。彼は小学校時代の6年間、あんまり学校が好きではありませんでした。そんな彼が夢見る「理想の学校」とは…?そして、今、同じように、学校や勉強を「キライ」「つまらない」と感じている同世代の子ども達と、周りの大人達へ伝えたいメッセージとは…?正直者の12才の、素直な言葉で語ってもらいました。

「小学校教育、どうだった?」学校ギライの長男に聞いてみた

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こんにちは。『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』著者、楽々かあさんこと、大場美鈴です。

小学校時代、うちでは学校に長男への合理的配慮をお願いするなど、あの手この手でサポートしながら、なんとか卒業しました。それでも結局6年間、彼は学校自体あんまり好きではありませんでした。

親も先生も、そして長男自身も、できる限り努力してきた結果なので、私は「そもそも、今の公教育の仕組み自体が長男に合わないのかな」とも感じました。そして彼は「みんなと同じ」公立中学への進学を希望せず、自分に合った私立中学を選択しました。

今回の「息子インタビュー」では、生意気にも、現在の日本の教育制度や、同世代の子ども達や親達に伝えたいことを、正直者の12才の彼が、素直な言葉で語ってくれました。

※一部、正直過ぎて、やや配慮に欠ける表現があるかもしれませんが、彼の素直な言葉を尊重したいと思いますので、どうかご容赦下さい(文責・インタビュアー:製造責任者・母)。

公立の学校の問題点

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かあちゃん(以下、母):じゃあ、今回は「学校」について。私立を受験したのは、今の公立の学校自体、キミには合わないところがあったからだよね。

長男・◯太郎(以下、長男):うん。例えばね、給食で弟みたいに軽い牛乳アレルギーの子でも、牛乳だけじゃなくて、牛乳をちょっとでも含むもの全てが「全部ダメ」みたいなのがおかしい(※母注:次男に関しては後日相談し、対応して頂けました)。

母:まあ、一部の重症なアレルギーのある子にとっては命に関わるから、切実に必要なことなんだけれども、一律に「ダメ」だとね。

長男:「軽い人も重症の人も同じ」みたいな。

母:沢山の子ども達がいるから、凄く困っている子もいれば、ちょっとだけ困っている子もいるよね。

長男:公立の学校はどの子も1つの方法で、まとめてやろうとしちゃう。

母:なるほどね。それは勉強でも同じじゃないかなと、かあちゃんも思う時があるけど…。

成績表はカンケーない!学校は学びの門が1つしか開いてない!

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「学びの城」にはいろんなルートがあるから…
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長男:だから、おれは成績は全部Cで構わない。全部Aでも、Cでも、カンケーない。成績表は、ただ単に「教室で集中しているか、どうか」を、あくまで先生から見て数値化したもの。だから、成績良くするのは、スゲーカンタンだよ!

母:え!?どうしたらいいの?

長男:ごはん貰うときのうちのワンコみたいにね、お利口におすわりして、鉛筆をカツカツ言わせながら、黒板に書いてあることをその通りにノートに書けば、先生はAくれるよ!

母:そ、そっかあ…(破壊力あるコメント…汗)。

長男:だから、成績表のAとか、Cとか、ホントにどーでもいい。学校の成績が悪くても、頭いい子は沢山いるよ。今の学校のやり方が合う子はいいけど…。学校では、学ぶための城の中で「門が1つしか開いてない」みたいな。

母:「学びの城の門が1つしか開いてない」!

長男:(絵に描きながら)そう、いろんな城があって、ルートがある。学びの城は、まず最初に第一の石垣があって、これは(公立の)小学校で「ここしか門が開いてない」みたいなカンジ。そんでも、城の攻略では、この石垣を登って近道するってテもあれば、正攻法で攻めたり。こっちは、遠回りだけれど、ゆっくり学べるみたいなルート。

母:学ぶスピードは人によって違うもんね。

子どもが勉強をキライになる理由

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母:じゃあ今、「勉強がキライ、苦手、つまらない」って子がいるとしたら、それはなんでだと思う?

長男:まず、「キライ」と「苦手」と「つまらない」は、それぞれ(理由が)違う。「苦手」は内容が難しいんだけど「=キライ」とは限らない。「つまらない」は、簡単すぎて興味が持てない、とか。「キライ」はね、得意なことでもなるよ。

母:簡単過ぎても、難しすぎても、その子のレベルに合ってないってことかな?

長男:そう、合ってない。「キライ」の理由は何種類かあって、まず「簡単すぎる」、あとは…例えば「自分よりもっとできる子がいるから」とか。それから「難し過ぎる」とか、「教える人が怖い」とか。

母:…確かにそれは勉強キライになるだろうね。

長男:「勉強がつまらない」のは、多分ずっと同じステージのダンジョンで、レベル上げしてるのと同じだからだと思う。スライムやゴブリンの経験値2とか5ばっかり倒してるから「つまんね」ってなる。自分と同レベか、その前後。特に自分よりちょっと強めの敵レベルで戦うのが一番いいんじゃない。

母:今のその子にちょうどいい学習のレベルがあるんだね。それから、「苦手=キライではない」って言ったけど、キミの場合は国語がそうだよね。「苦手だけど好き」になるにはどうしたらいい?

長男:「苦手でも好き」になるには、ゲーム感覚でやるとか。

母:ああ、なるほど。そういうの最近では「ゲーミフィケーション」っていうよ。ホントのゲームだけじゃなくて、うちの「ポイント手帳」や「ごほうび設定」もその1つだね。じゃあ、授業中ねり消しつくったり、教科書の偉い人にヒゲ描いてる子はどうしたらいいと思う?

長男:それはもう教え方が悪い!

母:あはは。ハッキリ言うね(汗)その子のせいじゃないんだね。

長男:そうそう。教え方が悪いんだよ。なんかつまらないから、落書きしちゃうみたいな。例えば、歴史の教科書もムスッとしたおっさんの部将じゃ、女子は興味が持てないかも。例えば、アニメやゲームに出てくるようなカッコイイ部将の絵を使うといいと思う!

母:あはは。確かにイケメン部将なら、教科書開くのも楽しいよね。ただ、かあちゃんは、教科書の印象だけでなくて、さっき言ってたみたいに、授業や宿題が作業ゲー化してるのもあると思う。今の子ども達は、楽しいゲームの展開に慣れているからね。
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