約600名が回答「子どもとゲームに関するアンケート」の結果は!?わが子はゲーム障害!?と悩む家庭の、お悩みから対応策まで!

ライター:発達ナビ編集部
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現代の子どもにとって「ゲーム」は、日常にあるのが当たり前、切り離せない存在です。一方でゲームに没頭し、日常生活に影響が出るなどの問題も多くあります。

このような状況を受けて、2018年にWHOが新しく国際疾病分類「ICD-11」に「ゲーム障害(症)」を追加しました。そこで今回、LITALICO発達ナビのユーザーにアンケートを実施。約600名の保護者が回答してくださいました。

疑問や不安から各家庭での対策や工夫を、皆様から寄せられた声に加え、専門家による対応策のアドバイスも紹介します!

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。
目次
2018年6月27日から7月16日に、LITALICO発達ナビでは「子どもとゲームのつきあい方についてのアンケート」を行いました。ゲームを使用するお子さんを持つ683名の保護者の方々が回答し、うち618名が「子どもがゲームをすることで困っていること・悩んでいることがある」と回答しました。

この記事では、アンケートによる調査結果の一部を抜粋し、専門家による対応策についてのアドバイスも加えて、お伝えします。

<調査対象について>
「LITALICO発達ナビ」会員へのメールから、アンケートフォームにて回答いただいた発達障害の保護者の中から「子どもがゲームをすることで困っていること・悩んでいることがある」618名の回答を集計しました。(調査期間:2018年6月27日~7月16日)
※設問によっては618名全員が回答していないもの、複数回答可のものがあります。
※調査結果の構成割合は四捨五入をしているため、合計が100%にならない場合があります。

ゲームの使用が心配な子どもの年齢は?

ゲームの使用について心配だと考えられている子どもの年齢のグラフ
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小学生が約55%、中学生が約29%で多くをしめました。

8割以上の子どもが小学校高学年になる以前にゲームを始めている

ゲーム開始年齢のグラフ。小学校高学年になる以前にゲームを始めていることが分かる
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8割以上の子どもが小学校低学年や未就学であるときからゲームの使用を始めているとの回答でした。
子どものゲーム使用を問題に思い始めた時期のグラフ。
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また、保護者の半数以上は、小学校高学年になる以前から子どものゲーム使用について問題に思い始めていることが分かりました。

7割以上が、問題が1年以上続いていると回答

約7割が子どもとゲームの関わり方に1年以上困っている
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ゲームに触れるきっかけとして多いのは、
1位 周囲の人の影響(親、兄弟、友達など)
2位 プレゼント
3位 空き時間(不登校、入院中、移動時など)
が挙げられていました。

周囲の人の影響では、「親が遊んでいるのを見て」「学校でみながゲームの話題をし始めたから」、「周りのお友達もゲームを持ち始めて、自分も欲しいと言い出した。」「上の子が使っているのを見て一緒にやっていた」などがありました。

プレゼントでは誕生日やクリスマス、子どもが何かを頑張ったご褒美としてゲームをあげる方が多くいました。

さらに、空き時間でのゲーム使用に関しては、不登校や、引っ越しや移動の際の暇つぶし、病院での空き時間などで子どもが手にしているという回答がありました。

また、ゲームの種類は、インターネットにつないで使用するオンラインゲームが約70%、ネットを介さない家庭用のゲーム機の使用が約60%と多くの方がこの2つを使用していることがわかりました。
次ページ「ゲーム使用の頻度は8割以上が「ほぼ毎日」、1日あたりの使用時間は「1~3時間以上」が約4割」

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