【図解】発達障害とは?もし「発達障害かも」と思ったら?分類・原因・相談先・診断についてイラストでわかりやすく解説します!

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発達障害は外見からはわかりにくい障害です。定義や特徴も複雑で、イメージしにくいかもしれません。この記事ではイラスト図解で、発達障害にはどんな障害があるか、その原因や症状・特性、治療法、もし子どもが「発達障害かも?」と思ったらどうしたらいいのかなど、ポイントをおさえて解説します!

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発達障害のキホン
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監修: 井上 雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
応用行動分析学
自閉症支援士エキスパート
LITALICO研究所 客員研究員
目次 発達障害とは? 発達障害の症状・特性と困りごと 発達障害の原因は? 発達障害かもと思ったら?症状チェック・検査・診断までの流れ 発達障害は治るの? 発達障害の生きづらさと二次障害 発達障害をもっとくわしく知るリンク集

発達障害とは?

発達障害は、発達障害者支援法では「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。

具体的にわかりやすく言うと以下のような状態です。
発達障害の定義
※定義や概念は法律や行政・医学などの立場によって異なる場合があります。
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発達障害はその発達過程やライフステージなどで困りごとや特性が強く現れ、初めて分かるケースがほとんどです。外見からはわかりにくく、大人になっても気づかない人もいます。

その特性から「困った子」と捉えられてしまうこともありますが、その子が「困っている」ことに早く気づき、周りが理解し、一人ひとりに合った対応をすることがとても大切です。

発達障害の主な3つのタイプ

発達障害は特性や現れる困りごとによって、大きくASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)の3つのタイプに分けられます。
発達障害の主な3つのタイプ,ASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)の概念図
主な発達障害のグループを示す概念図です。ICD-10とDSM-5などを元に作成しています。
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発達障害の症状・特性と困りごと

ASD(自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症)

ASD(自閉症スペクトラム)の主な特性
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診断基準によっては広汎性発達障害・自閉症・アスペルガー障害などの名前で呼ばれることもあります。知的障害や、言葉の遅れ、感覚過敏・鈍麻がある人もいます。子育ての違和感や園や学校、乳幼児健診での指摘で気づくケースが多いと言われています。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の主な特性
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ADHDの特性は、幼い子どもには多く見られる様子でもあります。しかし、成長するにつれ同年代の子に比べて特性が目立つようになります。そのために園や学校での集団生活が難しくなってしまったり、本人の努力不足や親のしつけの問題と誤解されることも少なくありません。

LD(学習障害)

LD(学習障害)の主な特性
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全体的な知的発達に比べて、学習面で大きく目立って不得意なことがあります。読めるのに書けないなど、一部だけに困りごとが表れることもあります。授業についていけなくなる、宿題をこなせないなど、小学校に進学し学習が始まって明らかになるケースが多いと言われています。
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発達障害の合併症と困りごと

発達障害は、その特性や症状が一人ひとり大きく違うことが特徴です。特性や疾患、合併症が重なっていることもあります。
発達障害の主な合併症
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上記のほか、てんかん、チック、トゥレット症候群、場面緘黙、吃音などが合併することもあります。

「感覚過敏があって、音に耐えられず教室を飛び出してしまう」「言葉の遅れがあって気持ちをうまく伝えられず、癇癪を起こしてしまう」など、これらの合併症と特性は密接に関係し重なり合い、困りごととなってしまうこともあります。

発達障害のグレーゾーンとは

発達障害と定型発達の境目は明確にはありません。そのため診断基準は満たさない、あるいは未診断だが発達障害の傾向のある「グレーゾーン」と呼ばれる人もいます。

診断がつかない=症状や困りごとも軽度だと考えられがちでが、明確な診断名がなく、外見からもわかりにくいので、理解や支援につながりにくいこともあります。

分類や定義、診断の有無にこだわらず、一人ひとりの特性の傾向を知り、本人の生きづらさを減らすことに注力できるとよいでしょう。

発達障害の原因は?

発達障害に関係のある脳の機能

発達障害は、生まれつきの脳を含む中枢神経系の機能障害が原因となって現れると考えられます。以下に、発達障害の特性との関係が考えられている脳の機能を紹介します。
発達障害と関わりがあると考えられる脳の部位
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発達障害のある人の脳の場合、これらの部位が小さかったり、血流が弱かったりしてうまく機能しないという事例も報告されています。これらの機能障害を引き起こすメカニズムは、まだはっきりとは分かっていません。

発達障害は遺伝するの?

発達障害に関連があると考えられる複数の遺伝子の発見や研究も進められています。ただし、関連する遺伝子を持っていても必ずしも発症するわけではありません。また、親から子へ必ず遺伝するものでもありません。

現在「様々な遺伝的要因と環境要因が相互に影響しあって発達障害の症状が表れる」という説が有力で、すべての方にあてはまるようなただ一つの原因はないといわれています。

「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」といった心因論も医学的に否定されています。

発達障害かもと思ったら?症状チェック・検査・診断までの流れ

発達障害のサポートは、家族や本人、周りの人が「特性のために困っている」「違和感がある」などに気づくことが、最初のきっかけになります。

診断までの流れ

発達障害かもと思ったら?相談から診断の流れ
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専門機関の中には発達検査を行っているところもあります。

相談や医療期間受診の後、療育的なサポートを受けたり、医療機関で治療を受けたりするなど、必要に応じた個別の専門的なサポートを受けることになります。診断を受けなくても発達相談や子育て相談、発達支援やペアレントトレーニングなどを受けることもできます。

早期発見・相談のメリットは?

・子育ての違和感や子どもの困りごとに早く気付くことで、より早い支援につながる
自己診断は絶対にNG。その先の対処法や支援を知るためにもまずは専門家に相談を
・専門機関に相談することで、必要であれば医療機関につないでもらえる
・もし発達障害ではなかったとしても、子育て相談や発達相談などの支援を受けることもできる
検査で子どもの苦手と得意を把握することで、その子にあった対処法が見つかることがある
発達支援や療育を受けることで、症状や困りごとが改善する可能性がある
・診断は必須ではないが、診断があることで受けられる公的サポートもある

などが挙げられます。

発達障害は治るの?

発達障害は現在、根本から治療することは難しいとされています。ですが、症状を和らげるための薬物療法や、対応方法を学ぶペアレント・トレーニング、応用行動分析学に基づく療育的アプローチなどを受けることで、困りごとが改善する可能性があります。

薬物療法

発達障害を完全に治す薬はありませんが、症状を和らげるための薬がいくつかあります。人によって合う薬と合わない薬もあり、副作用などもあるなど、現在のところ、すべての人に必ず効果があるような薬はありません。また処方は6歳以上で、成人には認可されていない薬もあります。

そのため、薬物療法を進めるときは医師の判断のもと、その人の症状や状態を慎重に見ながら行うことになります。薬で症状が和らいでいる間に本人に対する療育や学習などのアプローチを行うと効果的です。
発達障害の治療薬として認可されているASDとADHDの薬
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療育的アプローチ

子ども自身が何に困っているかやその背景などを探り、トレーニングをしてうまくいく方法を見つけ、得意な部分を生かします。また周囲の人の理解や環境の工夫によって、症状や困りごとの改善を図ります。そうして失敗体験を減らし、成功体験を増やして適応能力を伸ばしていきます。
療育方法は様々なものがあります。子どもの場合、クリニックや発達障害外来などのほか、児童発達支援や放課後等デイサービスなどで療育的支援を受けることもできます。

発達障害の生きづらさと二次障害

二次障害につながる負の連鎖

発達障害の特性が理解されないまま生きづらさが強くなると、心の病や行動の問題など、二次的な障害を引き起こすことがあります。

以下に二次障害に陥りやすいプロセスをご紹介します。
発達障害の特性への無理解が負の連鎖となって二次障害につながる
※困りごとや二次障害のタイプ、二次障害におちいるプロセスは一人ひとり異なる場合があります。
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二次障害を予防するためにも、その子が困っていることに早く気づき、専門機関やサポートにつながることが大切です。発達障害の特性を理解し、その子に合った対処法と過ごしやすい環境を考えサポートしていきましょう。

発達障害をもっとくわしく知るリンク集

障害についてもっとくわしく知りたい

発達障害のある人が受けられる支援・サポートを知る

子育ての対処法やヒントを知る

参考資料

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