宿題をする小4娘が発した「発達障害だから、無理」の一言に腹が立ち...娘にぶつけた私の思いは――【娘と発達障害 前編】

ライター:SAKURA
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広汎性発達障害の娘は、小学3年生の時に、自分が「発達障害」であることを知りました。
知った直後、不安から「いつ分かったの?」「病気なの?」などと繰り返し質問してきた娘と話をしながら私は「この説明でよかったのか」と葛藤する日々を過ごしました。
娘は発達障害のことを、どう受け止めていくのか。告知から少し経って、娘に変化が表れました。

告知後の質問には、とことん答える。

広汎性発達障害の娘は、現在小学4年生。

私たちは、娘が小学4年生になる少し前(小学3年生の時)に、発達障害の告知をしました。
「いつ分かったの?それって病気?」娘が知りたいことは何でも話す覚悟でも、「あの子も発達障害?」の質問には…【わが子に話した発達障害Vol.2】のタイトル画像

「いつ分かったの?それって病気?」娘が知りたいことは何でも話す覚悟でも、「あの子も発達障害?」の質問には…【わが子に話した発達障害Vol.2】

告知時、娘は思ったよりあっさりとしていて、説明は意外にもスムーズに終わりました。

しかしその後、何度も発達障害について聞くようになった娘。
「発達障害なのは私だけ?」繰り返し聞く小3娘、その心境は――母は「障害」という言葉に葛藤を感じて...【わが子に話した発達障害Vol.3】のタイトル画像

「発達障害なのは私だけ?」繰り返し聞く小3娘、その心境は――母は「障害」という言葉に葛藤を感じて...【わが子に話した発達障害Vol.3】

発達障害のことを私にだけ聞いてくる娘が、ある日夫に「秘密にしてたの?」と質問。夫は落ち着いた様子で話し始めて…【わが子に話した発達障害 番外編】のタイトル画像

発達障害のことを私にだけ聞いてくる娘が、ある日夫に「秘密にしてたの?」と質問。夫は落ち着いた様子で話し始めて…【わが子に話した発達障害 番外編】

私たちは、娘が発達障害について聞いてくる限り、答え続けました。

たとえ同じ質問でも、娘からの言葉を全て受け止めることが、娘が発達障害を受け入れるまでの大切な過程だと思っていたからです。
発達障害について質問してくる娘と、それに対して答える母。母は、自分の言葉が娘の考えの土台になるため軽はずみなことは言えないと感じ、慎重に言葉を選んで話す。
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私たちの言葉は、娘の自分の発達障害に対しての受け止め方に、きっと大きな影響を与える…

娘がどういうかたちで「発達障害」を受け入れるか気になっていた私は、一つひとつ言葉を選びながら答えました。

気になっていたのは、障害の受け入れ方。

私が気になっていた、娘の「発達障害の受け入れ方」

それは、主に、
発達障害を、いろんな「できない」の言い訳にしてしまうのではないか…
チャレンジする前に、いろんなことを諦めてしまうのではないか…

という部分でした。
発達障害という言葉を娘がどう使っていくのか、気にする母。
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もちろん、告知時にそう捉えないための説明は丁寧にしたつもりですし、マイナスに捉えないために明るく話すという努力はしました。

しかし、娘本人がどう解釈したか、奥の部分は私にはわかりません。

もし、今後娘が苦手なことに直面した時に、発達障害であることを言い訳にしてすぐ諦めてしまったら、私はどう話してあげればいいのか…ずっと考え続けていましたが、まったくいい考えが浮かばず…
娘が苦手なことに直面したときにどのように伝えるか、頭の中でシミュレーションする母。
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その時がこないことを祈りながら、娘の様子を見ていました。

「発達障害だから無理」の言葉に、思わず…

それからしばらく経ち、娘が小学4年生になった、ある日のこと。

宿題の間違いを直すようにいうと、イライラした娘が…
宿題に取り組む最中、間違っている箇所を母が指摘したところ、「私は発達障害だから間違っちゃうの」と言う娘。
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「私は発達障害だから間違っちゃうの!無理なの!」と言いました。

私は瞬間、お腹の底から気持ちがこみ上げるような感覚になり…
考えるより先に言葉を発していました。
娘の言葉を受けて、「それは違う!」と強く言う母。
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自分でも驚くほど、次々と口から出てきた言葉。
言った後、私はハッとしました。


何か変なことを言ったのではないか…娘に強く言い過ぎたのではないか…

慌てて自分の頭の中で、今言ったことをリピートしていました。予想外の自分の言動に、自分でパニックになっていました。
次ページ「親としての切実な思い。」

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