「他の人に怒られるよ」で叱るのは責任転嫁!?王道のしつけにこだわらなくていい。自閉症長男とのバトルから感じること

ライター:立石美津子
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「ほら、大声で騒ぐと運転手さんに怒られちゃうよ」、「みんなうるさいなぁって見てるでしょ?静かにしなさい」...、子どもを叱るとき、つい言いがちではありませんか?

このような叱り方は他力本願や責任転嫁、他人の力を借りてしつけることは、一般的には「良くない」とされがちです。ですが…

他力本願なしつけ?

「ほら、大声で騒ぐと運転手さんに怒られちゃうよ」、「みんなうるさいなぁって見てるでしょ?静かにしなさい」

なぜ、こうした言葉がけがよくないと言われているかというと、この言葉は子どもにとっては、「ママはあなたが騒ぐのは悪いことだとは思ってないけれど、他の人は怒っているので止めておこう」と伝えているとも受け取られるからです。
つまり、他力本願、責任転嫁です。

それから…
既に鬼の形相になっているのに「ママ怒るよ!」と予告している人もいます。これも「ママ」という他人をつくり上げて叱っている感じがします。

ただし、褒めることに関しては親だけが褒めるだけでなく「○○先生も褒めてたよ」「○○さんも感心していたよ」と伝えるのは、子どもの励みになるので、良い評価の仕方だと言われています。

息子とのバトルで、思わず他力本願に

ある朝のこと、息子は朝起きるなり、トイレの型番を書くことに熱中していたので…
「遅刻するよ。早くごはん食べなさい」と、口からつい息子の行為を否定するような言葉が出てしまいました。

息子はちょっとでも否定的な言葉を投げかけられると、パニックになります。この日も、床を物凄い勢いで蹴り、腕を思いきり噛んで自傷しました。

どうにもこうにも収まらない状況になったので、責任転嫁、他力本願で思わず次のように言ってしまいました。

「家を壊すと工事の人に来てもらわなくてはならないね。もしかして、『壊したので引っ越ししてください』と言われるかもしれない」

息子は不安な顔をして「引越ししたくない…」と呟きました。

私は更に追い打ちをかけるように…

「お母さんもこの家に住んでいたいけれど、仕方のないことでしょ。」と言ってしまいました。

そう言わないとますますパニックを起こす状態だったので、脅すように他人の力を借りてしまったのです。

そのうちに、就労移行支援事業所に通所しなくてはならない時刻になってきましたが、そこは自閉症のある息子らしく時刻をキッチリと守り、出かけて行きました。きっと悶々とした気持ちで出かけて行ったでしょう。

先生の力を借りる

グズグズしていつまでも宿題に取り掛からない子に、「サッサとやることやりなさい!」と叱って、子どもから「うざい、くそババア」と反撃されて、バトルになってる親子がいます。

そんなときは、先生から「『明日までに宿題を済ませておいてください』とプリントに書いてあったよ」

子ども騙しの伝え方が通用しない場合は、「『宿題の提出期日が明日の午前中になりました』と電話があったよ」の方が、親子喧嘩になるよりよい気がします。
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