目に入ると許せない!指摘がやめられない!小2ASDの息子の「相手を絶対許さない」態度を学校の面談で心配されて

ライター:taeko
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年に2回ある担任の先生との面談。希望制なので、学校でのミミのことを少しでも知りたい私は2回とも面談を希望。そこで聞いたのは…

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監修: 井上雅彦
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授
LITALICO研究所 スペシャルアドバイザー
ABA(応用行動分析学)をベースにエビデンスに基づく臨床心理学を目指し活動。対象は主に自閉スペクトラム症や発達障害のある人たちとその家族で、支援のためのさまざまなプログラムを開発している。

相手が謝っていても「絶対に許さない!!」というミミ

担任の先生との面談の様子
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ASDのあるミミは小学校の通級に通う現在、2年生。通っている小学校の面談は、年2回の希望制です。
学校でのミミのことを少しでも知りたい私は2回とも面談を希望し、先日その面談がありました。

先生によると、お友達との関わりでトラブルになったあと相手が謝っていても、ミミの悲しい気持ちが怒りになり「絶対に許さない!!」と、大きな声で言うので、今後の対人関係の形成に支障が出るかも…と懸念しているとのことでした。

家庭で弟のふー(4歳)と揉めてミミが大きな声で弟にひどい言い方をしたとき、私はミミに「ミミは○○したかったんだね、でも△△って言われると悲しいよ。こういうときは□□って言ってみようか」など言うようにしています。
でもミミが私のいないところで怒鳴ったりチクチク言葉(※)を言ってしまうのは止められません。言われた方は怖くなってしまうし、お友達は「ミミとはもう関わりたくない」と思うだろうなと心配になります。

※言われると相手が嫌な気持ちや怒りを抱いてしまうような言葉

「指摘」が止まらない…

上級生に怒っているミミ
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「指摘グセ」のあるミミ。なぜそんなに?と思うほどミミは「考え過ぎ」る。

小学2年生になったばかりのころ、登校班で一緒の子に対して「指摘」を繰り返してしまい、相手の保護者の方とも相談し学校に登校班を変えてもらうということがありました(今ではその子とは公園で遊ぶこともあるのですが…)。
新しい登校班でも年上の子にブツブツ小言を言っています。その子は歩きながら雑草を1本抜いただけなのに、ミミにとっては許せないようで「年上のクセに悪いことして、低学年が真似するだろう!」と、先生の口調を真似して指摘をしてしまいます。

転入生がきたときは…
ミミ:「なんでこっち見んだよ。オレに悪いことしようと考えてるな」
母:「誰もミミのこと悪く考えてないよ、みんな自分のことでせいいっぱいだよ」
などなど。

チクチク言葉(※)をミミが言うときは「言われた方は悲しい気持ちになるよ。言いたくなっても、心の中で言おうね」と繰り返し繰り返し伝えているけどミミは止まらない、言えば言うほどヒートアップするので私の伝え方は何か違う気がしています。

※言われると相手が嫌な気持ちや怒りを抱いてしまうような言葉
密集しているとイライラしてしまう?
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ミミは公園でその転入生の子を見かけたときは「指摘」をしない。遊びに夢中だったり、広い空間でほかにも人がいるから気にならないんだろうな。
そのとき登校班や、エレベーターの中など、人が密集したときに周りが気になってしまうんだったと思い出しました。それで2年生の春に登校班を変わったんだ、と。

あれから半年以上経つけれど、まだ気になることを口に出してしまうんだな…。思ったことを隠さず正直に言えることは素晴らしいけど、相手の気持ちを傷つけるような言葉は言わない、と考えるのはまだ難しいのかな…。その場での対応方法が分からないので、書きためてスクールカウンセラーさんとの面談時に相談しようと思っています。
きょうだいとパパ
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執筆/taeko
(監修:井上先生より)
ミミくんが思ったことをそのまま人に言ってしまったり、人を傷つけるような感情的な言葉を言ってしまうことがあると、ミミくんが集団に入るたびにtaekoさんもヒヤヒヤしてしまうかもしれませんね。

コラムの中で書かれているようにミミくんが感情的な言葉になってしまうのは、人が密集している場面でテンションが上がったり、自分のペースが乱されたりした場合に生じやすいのかもしれません。もう少し年齢が上がると、ミミくん自身がこのことに自分で気づけるようになり、苦手な相手や状況から少し距離を置いたり、一呼吸待ったりして感情をコントロールできるようになっていくのではないかと思います。
思ったことを口に出すことそのものは、全て悪いことではないので「言っていい場合」と「そうでない場合」を、少し長い目で見ながら分かりやすく教えていくことが大切だと思います。
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