発音、発語に不安のあるお子さんに!言語聴覚士考案の『絵をみてまねっこ!いっしょにできたね おしゃべりカード』

ライター:発達ナビBOOKガイド
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合同出版
発音、発語に不安のあるお子さんに!言語聴覚士考案の『絵をみてまねっこ!いっしょにできたね おしゃべりカード』のタイトル画像

「ことばは理解しているのに、おしゃべりが少ない」
「発音がはっきりせず、宇宙語みたい」
そんなお子さんに向けて、遊びながら言葉の練習ができる教材が誕生しました。『絵をみてまねっこ! いっしょにできたね おしゃべりカード』は、多くの子どもたちのことばの相談に応える言語聴覚士、寺田奈々さんが開発・監修を担当。ことばの発達の流れや音声学に基づいたスモールステップで、おしゃべりの発達を促してくれます。

目次

「おしゃべり」は複雑な協調運動

『絵をみてまねっこ! いっしょにできたね おしゃべりカード』は、5枚の「お口のたいそうふだ」と50枚の「おしゃべりカード」、ガイドブックからなる教材です。やさしいタッチのかわいらしいイラストが描かれたカードを広げれば、気持ちもワクワク。「練習」と身構えることなく、遊び感覚で楽しく取り組めるのが大きな特徴です。

このカードは、次のようなお子さんのおしゃべりのサポートにぴったり!

・ことばを理解しているけれど、おしゃべりが少ない
・言える音が少ない
・おしゃべりが著しく不明瞭
・断片的・部分的なおしゃべりが多い
・身振りで伝えることが多い

私たちが当たり前に行なっている「話す」という行為は、実はのどや唇、鼻腔、舌など、身体のいろいろな場所を同時に調整しながら動かす、複雑な協調運動です。こうしたおしゃべりや発音に必要な力を、遊びながら楽しく身につけていくことを目指したのが、この教材です。
内容物
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2種類のカードで楽しくまねっこ

うちわのような形の「お口のたいそうふだ」には、両面に異なる表情の動物が描かれています。かわいい動物の表情をまねっこすることで、口を大きく開けたり、閉じたり、いーっと横にひいたり、すぼめたりといった動きの練習に。
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「おしゃべりカード」には、モノや動物の名前、日常生活でよく使うフレーズなどがイラストで表現されています。カードのことば・フレーズは、すべて言語聴覚士の視点で選ばれたもの。発音しやすく、ことばの練習に用いやすいものが厳選されています。
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カードは、発音のしやすさに合わせて、4つのレベルに分けられています。お子さんと向かい合い、カードと大人の口元を同時に見せながら、ことばやフレーズを一緒に言ってみましょう。

裏面には、意識したいポイントや練習のヒント、ことばをイメージしたり表現したりするのに役立つ身振りが書かれていて、言語発達の視点からの適切なサポートが行えるように工夫されています。
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発音練習のポイントが分かる!

ガイドブックには、カードの使い方・遊び方の紹介だけでなく、発音練習で大切なことや子どもが発音を獲得していくまでのおおまかな流れ、発音のしくみなども解説されています。
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たとえば、発音の獲得には、段階があります。一般的には母音から子音と獲得が進みますが、子音のなかにも発音しやすいもの、難しいものがあります。

発音獲得の順番を知っていると、その子が今どの段階にいるのか、言えている音はどれで、まだ言えない音はどれなのか、といったおしゃべりの状況が整理できますね。

ほめるが7〜9割になるように調整して

「おしゃべりカード」は、お子さんのおしゃべりの状況に合わせて、難易度を調整していくのがおすすめです。

まずはお子さんが発音しやすいものからチャレンジ! 「得意なカード」「苦手ではないカード」を選び、上手に言えたらしっかりほめます。うまく言えなかった場合でも、何度も言い直しはさせず、お子さんが楽しさを感じられるように進めていくことが大切だそう。目安は、「ほめる」が7〜9割、「惜しい」が1〜3割になるようなバランスです。

楽しく練習できる枚数をコツコツ続けていくことも、上達のポイント。机にむかって勉強のように取り組む必要もありません。

「おしゃべりカード」で遊ぶときにも、身体全体を動かしたり、イラストに描かれた動きをまねっこしたりしながら、のびのびと取り組むのが良いそう。食べるふりをしながら「あーん」、泣きまねをしながら「えーん」など、動作も取り入れなながら練習をするのも楽しいですね。
カードをプレイ
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ガイドブックには「おしゃべりは口を動かす運動」と書かれています。ふだん「運動」という意識を持たずにことばを発していますが、改めて発音の仕組みを知ると、確かに運動をしているのだと納得できるでしょう。
ガイドブック
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理論に基づいた教材でことばの発達を支援

言語聴覚士・寺田奈々さんの相談室で行われていることばの練習を、どこでも楽しく取り組めるようにと開発された本教材。言語相談室や学校のことばの教室、児童発達支援事業所、特別支援学校や特別支援学級で活用できるようにと制作されています。

ガイドブックには、音声学の基礎知識や、不明瞭なおしゃべりの原因となる「構音障害」の種類についての解説もあり、発音が苦手なお子さんへの理解を深めることができます。発音練習をするときに気になる質問をまとめた「Q&A」も充実。お子さんたちの支援の参考になるはずです。

やさしい色合いとイラストのカードは、大人もほっと癒されること間違いなし。お子さんの笑顔を大切にしながら、ゆっくりコツコツ取り組める教材です。

執筆/浦上藍子

監修者について

寺田奈々
慶應義塾大学文学部卒
大学卒業後、2年過程の養成課程で言語聴覚士免許を取得
総合病院、耳鼻科クリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務
年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる
臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉にコトリドリルシリーズを製作・販売
著書:『0~4歳 ことばをひきだす親子あそび』(小学館・2022年)『発達障害&グレーゾーン幼児のことばを引き出す遊び53』(誠文堂新光社・2023年)『絵をみてまねっこ!いっしょにできたねおしゃべりカード』(合同出版・2024年)
専門は、お子さんのことばの発達全般・吃音・発音指導・読み書き学習面のサポート・大人の発音矯正
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