小学校の卒業式を迎え、子どもたちに願うこと

3月、娘は小学校の卒業式を迎えました。
慣れない土地で、言葉や方言に戸惑いながら、校則の違いにも翻弄され、同級生の中にもうまく入れずにいましたが、娘なりにとても頑張ったと 私は心の中で拍手をしていました。

「辛かった経験をバネにして、どうか今後も力強く生きて欲しい。あなたの頑張りは、きっと道を開くはず。大丈夫!人生で役に立たない事は、何1つないのだから…。」卒業証書を受け取る娘に、私はエールを送っていました。

教師が、クラスの子どもたち1人ひとりをきちんと受け入れて理解し、その子に合わせて対応をする事は、とても容易な事ではありません。教師と生徒、お互いの心が繋がり、信頼関係を築く事は、更に難しい事だと思います。

子どもが十人十色なら、大人の教師だって同じこと。教師によって、考えや指導の仕方も異なる事でしょう。

けれども、教師の偏った考えで、数10人の子どもたちを支配する…そんな事があってはならないと思います。親として、大切な我が子を学校に預けている以上、楽しく元気に学校生活が送れるようにと望むのは、当たり前だと思います。
子どもたちが自分の力を発揮でき、それぞれの道を進んで行けるよう、私たち親だけでなく、学校や教師も変化していかなければならないと思います。

娘のように、自分が辛くてもその気持ちをうまく表す事ができない子どももいます。こうした子どもたちは、抑えていた気持ちが身体や心に様々な症状として現れてしまいます。

そうなる前に、周りの大人が変化に気づき、症状が大きくならないうちに、子どもたちを守らなければならないと思います。それは、学校に行きたくないと言えない子も言える子も、どちらも。

娘は、現在 二次障害で入院しています。

どうか、娘のように二次障害で苦しむ事のないよう、いま辛い気持ちを抱えたまま闘っている全ての人たちが、大切な存在として守られることを、願ってやみません。
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