買い物に行くと必ず何かを「買って」とせがんでくる

お出かけ先でほしいものを見つけるとすぐに「買って買って~!」と駄々をこね、思い通りにならないと癇癪を起こしてしまうようなことはありませんか?そのようなときにはどのように声掛けをしたら良いのかをご紹介します。

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その日購入予定のものが分かっている場合には「買うものリスト」をつくります。

「リストを100%クリアする」というゲームにして、他のものを買うことではなく、決めたものを買い切ることを目的にします。

いきなり子ども自身のほしいものでやろうとすると癇癪が出てしまうおそれがあるので、普段のお買い物で練習をします。
ルール・準備物
紙とペン
1 お子さんと、その日に買うものを書き出した「買うものリスト」を作成します
「決めたものだけを買う」というルールを守るには、どんな工夫ができる? の画像1 クリックすると別画面で開いて拡大できます
2 買い物に行く前お子さんと確認しましょう 「今日は○○と××を買いに行きます。」とリストを見せながら伝えます。

この時、お子さんがほしがりそうなお菓子やおもちゃなどは、買うつもりがないことをあらかじめ伝えておきましょう。
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3 リストを見ながらお子さんと一緒に商品を探しましょう
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4 途中、お子さんからの追加の要望があった際には、リストを一緒に確認しましょう
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「今日の買い物リストにそれあったっけ?」
「今日買うのは全部ここに書いてあるよね。そのお菓子も載ってたか確認してみようか」

など、リストに紐付いて返答していきましょう。
最初から「リストにないものはダメ!」と要望を拒否するのではなく、一旦うけとめて一緒にリストを確認し「書いてないから買えないね」などと伝えると良いでしょう。
5 ルールを守り、上手に買い物を終えることができたらごほうびシールをゲットできる、という工夫も良いでしょう。
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ワンポイント
「◯◯は買えない」という否定的な伝え方よりも「今日はこっちを買う」など前向きな伝え方のほうが受け止めやすい場合もあります。お子さんの理解や状態にあわせて言葉を変えてみましょう。
ほかの工夫
監修者
井上 雅彦 先生
鳥取大学 大学院 医学系研究科 臨床心理学講座 教授 公認心理師 専門行動療法士 自閉症支援士エキスパート LITALICO研究所 客員研究員
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