タイミング
教室の毎日
22/07/26 12:38
LUMO尼崎武庫之荘校は運動することを通して子どもの発達を支援しています。
ですから運動特化型といっても、ことばや情緒などので面が心配で来られている方も多くいらっしゃいます。
今日のLさんや明日のRさんもそんなお一人です。
お二人とも、初めて会った頃は視線も合わず、特に好きなことがあるわけではなく、ただ広いフロアをぐるぐる走って疲れたらマットに寝転がる、そんな繰り返しでした。
そこへ、抱っこして喜んでもらう、こちょこちょして喜んでもらう、高い高いで喜んでもらう、と人との関わりから運動につながるようアプローチしていきます。
抱っこは前回りへ、こちょこちょは鬼ごっこへ、高い高いはジャンプへ…。
それまで視線を合わせてくれなかったLさんが、もっとやってほしいとジッと見て来る瞬間があります。
それまでされるがままだったRさんがもっと跳びたいと膝を曲げる瞬間があります。
そんなタイミングを逃さず、要求に応じてこちょこちょやジャンプをすることで、要求すれば楽しくなるんだ、と気付き、それがことばの基盤=コミュニケーションしたいという気持ちになります。
受け取る感覚に弱さがあるからこそ、しっかりはっきり伝えていかなければならないと思っています。
今日のLUMO尼崎武庫之荘校の帰り際、お母さんに手を引かれ少し歩いてお家に入り、その玄関扉が閉まる直前になって、初めて振り向いて視線を投げかけてくれたLさんに、タイミングを外さず大きく手を振ってバイバイできたことが、一日の疲れを吹き飛ばす瞬間になりました。