「お箸をちゃんと使えていますか?」
写真は日曜日11時30分~13時までの教室での一コマです。
直径6㎝のプラスチック製のボールを竹の丸割りばしで挟んで箱から箱に移し替えるトレーニング。
大人でも苦手な人のいるこのトレーニングに4人の生徒さんがチャレンジしてくれました。
上手にできる子もいれば、できなくて泣き出す子もいましたが、泣き出した子も投げ出さず、あきらめず1個できるまで頑張ってくれました。
大人になれば指を使いなにかをするということは「当たり前」の行為であり、なんの疑問も感じず指を使った作業(字を書く、箸を使う、ボタンをとめる、ジッパーをあげる、ページをめくる、スマホを操作する等)をしています。朝起きてから寝るまでの間に指先を使わず1日送りました。ということは、おそらく無いんじゃないでしょうか?
私たち大人は、多少の不器用さはあれども、指を動かすことがそれほど難しいことだとは思っていません。また、自分が子供のころ、箸の練習や、字を書く練習で苦労したことをすっかり忘れてしまっています。
人の身体の動きは、中心に近いところから外側に向けて発達していきます。
腕~手の動きでいうと
①胴体が動かせるようになる
②肩関節が動かせるようになる
③肘
④手首
が動かせて
最後に「指」です。
指の動きは発達段階の一番最後で、動かす順位としては最も高等な動きです。
先述しましたとおり、大人は自分の指を動かすことをそれほど難しい事だと思っていませんし、自分が子供の頃難しかったことを忘れています。
だから、子供が指先をうまく使えないと、つい不器用さを叱ったり、急いで練習したりしようとします。
が、練習を始める前に、子供の発達段階が指先の練習ができる段階まで達しているかどうかを、まず、確認してあげなければいけません。
先程も申し上げた通り、指を動かすのは「どう動かせば上手に動かせるのか?」と考える力も重要になってくるからです。
把握反射の原始反射が残っていて、それが指先の運動を阻害している場合は、まず把握反射を統合させてあげることが重要です。
方法は簡単。
原始反射は、その残っている反射を使い切ることで統合されます。
粘土遊び、砂場遊び、折り紙遊び、新聞紙を指でちぎる遊び、ブロック遊び
等でとにかく指をたくさん使った遊びをいっぱいさせてあげて下さい。
その遊びを通して、いろんな指の使い方、コツを子どもは自然と学んでいます。
今の子どもたちは、YouTubeが大好きで、その視聴に多くの時間を費やしています。確かに色々学べるし、便利ではありますし、視聴させてる間は子どもが静かなので、ついつい親も見せてしまいますが、YouTubeやテレビなどは受動的な刺激物であって、自ら働きかける能動的なコンテンツではありません。
「遊び」は自ら能動的に考え、行動するコンテンツです。
お子さんが箸を上手につかえるようにしたければ、YouTube視聴時間を少し削って、指先をつかった遊びをさせてあげてみてください。
LIMO武庫之荘校では、個人の悩みに合わせた運動プログラムをご提案させていただいております。
お箸をちゃんと使えていますか?
Lumoの運動療育
23/09/15 10:30