モロー反射
原始反射の中でも肝になるのが「モロー反射」
原始反射は種類、個人差ににより、現れ、統合(消失)される時期に違いがあり、モロー反射は生後4ヶ月頃の統合(消失)されると言われています。
モロー反射は、生まれるとすぐ医師がチェックする反射で、モロー反射がなければ、脳の障害を疑われ精密検査が行われます。
モロー反射は大きな音や明るい光、身体が傾いたときなど、外から大きな刺激が与えられたときに、手足をピクッとさせ、ゆっくり万歳をするように腕を広げ、何かにしがみつくような姿勢のようにみえう様子をみせる反射です。
モロー反射は脳幹のなかの「中脳」が影響しているといわれていて、中脳は視覚や聴覚に対して重要な役割を果たしています。視覚や聴覚の情報はまず中脳で受け止められてから大脳に送られます。
だから、大きな音や光に反応します。
モロー反射が統合(消失)されず残存している子どもは、他児より大きな音等の刺激に敏感です。
たとえば、運動会のピストルの音が苦手だったり、少しのことで、大げさに感じるほど驚いたり・・・。
これらの反応がでてしまうのは、臆病でも怖がりでもなく、反射であり、どうしようもないものなのです。
親が「怖がっちゃダメ!」などと叱っても、脳幹が勝手に反応するものなので、どうしようもありません。
モロー反射はストレスに対する防御反応でもあるので、我々人間は、適切な時期にモロー反射があることで、外界のストレスに対して対応し生き延びることができるのです。そして、一定の経験を重ね、モロー反射の動きを何回か繰り返すことで、モロー反射なしでも、ほかの方法でストレスを防御できるようになるのです。
このモロー反射が残存していると、引っ込み思案になったり、不安になりやすい傾向があります。
モロー反射が残っているせいで、上記の言動をしていることを理解していない親は「この子は弱虫だ」「根性出しなさい」と叱咤激励したり、叱ったりしてしまいます。
ご両親の気持ちもわかりますが、反射は子どもの性格とは全く無関係です。
モロー反射が統合(消失)され、脳幹が安定し、大脳が活躍できるようになると、人格が変わったかのように溌溂と何事にも挑戦していく子供になる子もいます。
次回はモロー反射を統合する運動をご紹介します。
LUMO武庫之荘校では運動療育を通して、原始反射の統合を促進し、さらなる運動能力UP,社会性の向上を支援しています。
※ 写真は教室での運動療育の1コマです。
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①モロー反射
Lumoの運動療育
23/10/08 08:34