こんにちは!縁キッズセンター南です。
縁キッズセンター南では集団レクに毎月かならずSST(ソーシャルスキルトレーニング)を取り入れています。
SSTとは、社会での対人関係や集団生活を営みやすくするめの技能訓練のことです。
こんな言い方をするとなんだかとても難しいことをするように思えてしまいますが、実際行うのはお友達とゲーム感覚で取り組めるものばかりです。
縁キッズセンター南では、約3~5カ月感覚で同じものを定期的に入れ、児童の苦手からくる抵抗感の軽減を図りながら、少しずつ内容をレベルアップさせることができています。
繰り返し行うことで児童の「できた!」「できる!」の達成感や成功体験をふやしながらスキルの定着効果も高まります。
そんな縁キッズセンター南の6月のSSTは、
「ふわっと言葉」と「ちくちく言葉」です。
ふだん何気なく使っている言葉が、言われてうれしい「ふわっと言葉」なのか、
言われると悲しい「ちくちく言葉」なのかを考えるレクです。
室内の両端に職員がひとりずつ立ちます。
ひとりはニコニコの顔☺の「ふわっと言葉」
逆側の職員は涙がぽろぽろの「ちくちく言葉」の絵カードを持っています。
真ん中に立った職員が言葉の書かれたカードを席に座っている児童に見せ
「すき」は言われたら嬉しいか悲しいかを問いかけます。
言葉を感じてもらうために実際に児童や職員に「○○さんすき!」と言ってみます。
それでは、自分の思うカードのほうに移動するよ~!
よ~い、どんっ!
考えている時からすでに分かった!とニヤニヤしている児童、
なんだろ?とピンときていない児童、みんなが自分とは違うほうに行きあれ?と言う顔をしている児童。
間違いなし!という自信にあふれている児童。
反応は様々ですが、室内をお友達と移動すること、
お友達と同じ答えだった時の嬉しそうな笑顔、
正解したときの、イエ~イ!!のハイタッチする姿はとても楽しそうです。
言葉は児童が普段よく使うものから選び、
言葉だけでは伝わりにくい場合には、職員が実際に声のトーンや表情、ニュアンスを変え言葉を使ってみることで、実際に言われる側の気持ちをイメージさせやすく工夫します。
今回は初めてだったので、簡単な言葉で取り組み、正解が多くみられましたが、
中には「こわい」という言葉を「ふわっと言葉」とする児童もみられました。
職員もはじめは驚き、臨床心理士が「○○さんはこわいと言われたらうれしいの?」と質問すると「うん」と笑顔で返答がありました。
【正解・不正解】や【使っていい・わるい】ではなく、
児童の言葉に対してのイメージ、気持ち、を職員側改めて理解し、
児童は自分が思う「ふわっと言葉」と「ちくちく言葉」が相手にとってはどちらに当たるのかを知る機会になりました。
回を重ねることで、語彙を増やすこと言葉への感じ方の変化、状況に応じた言葉のかけ方を学ぶことへ繋げていきたいと思います。
まずはゲーム感覚で楽しく取り組むことができました♪
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6月のSST
教室の毎日
22/07/07 11:50