こんにちは。ブロッサムジュニア流山教室です。
今回はある本で学んだ内容を、どうブロッサムジュニアの療育に生かしていくか報告させていただきます。
※本のタイトルは以下です。
参考:子どもの“困った行動”が減っていく?親子で楽しく解決!遊びのレシピ集: 発達障害/自閉症スペクトラム/ASD/注意欠陥多動性障害/ADHD/保育/療育/子育て/育児 様々な場面で有効的な遊び・アプローチ紹介 Kindle版
①お子様の行動を見つめ、彼ら・彼女らの素敵な感性に気づく。
お子様と関わる際、お子様を思うあまり、「彼らがこのまま大人になったら心配だわ。何とか少しずつ社会で生きていける様に練習しないと。出来ることを増やさないと」と考えがちです。
例えば、興味の幅が狭く、1つのことにしか興味を持てない子がいるとします。1つのこと、例えば数字を並べるだけしか興味がないようで、周りの大人としては、「もっと別の遊びも出来る様になってほしい」と思うかもしれません。
この際、この本の著者でもある保育士の「まさー先生」は「他の子にはない、1つのことに集中できる強みがある。そのことにかけては誰にも負けない熱量がある」というポジティブな見方をお子様にしていきます。
私たちもお子様と関わる際に、お子様の行動を見つめ、その背景にあるお子様の願いに思いをはせながら、お子様の行動の背景を、お子様自身の特性や性格に留まらず、お子様の思いや家庭背景やおかれた環境を鑑みながら考えていきます。加えて、そのお子様の行動の背景をひっくるめた上で、行動を見つめ、行動をネガティブに捉えず(例えば、5分しか着席できないというお子様がいれば、「5分も着席できる」と前向きにも捉えます。)、ニュートラルにお子様を見つめていきます。
②お子様が苦手な感覚に対しては、まずは支援者とお子様のラポール形成を大切にする。
この著者の「まさー先生」は、ギターの音が最初は苦手だったお子様に、無理に活動に参加させるのではなく、お子様との信頼関係を構築することに時間をかけ、お子様と深い信頼関係を作っていきます。その結果、1か月たちある程度「まさー先生」との信頼関係が出来始めたころに、お子様の前でギターを弾くと、お子様は歌に合わせて踊り、以前の様にギターの音で耳をふさがなかったのです。
お子様に無理強いをし、活動に参加させるのではなく、お子様のペースに寄り添って支援していき、お子様のペースで活動に参加できるよう、お子様の心理的安全性を高めるような支援をしていらっしゃいました。
これはブロッサムジュニアの集団療育で行われている考え方の1つで、無理にお子様に活動に参加を促すのではなく、お子様のペースで参加できたことを認め、お子様との信頼関係を大切にし、お子様が「やってみたい」と思えるように心がけていきます。
私たちもお子様のペースに合わせ、お子様一人一人の心理的安全性が担保できるように、支援員がそれぞれ意識してお子様と信頼関係を作り、お子様にとって心地よい環境を作り、お子様が、新しいことや不安なことにも「やってみたい!」とチャレンジ出来るように支援していきます。
③出来ない事に対して、要因を分析し、スモールステップで出来ることを増やしていく。
著者のまさー先生はこの本の中で、「椅子に座れない子」を、ケースごとに分析し、その子にあった支援方法を教えてくれています。例えば、あるケースでは、椅子に座れない子の中には、姿勢が崩れてしまい、姿勢を保つ働きがある前庭覚が未発達で、姿勢保持が難しいケースがあるとも考えました。その為、バランスボールのような粗大運動を通して、姿勢保持をする練習をして、徐々に椅子に座れる様に支援していきます。
一方で、「椅子に座れない子」の中には、目移りするものが周りにある為、なかなか着席できない子もいます。その為、その子の場合は机や椅子の周りをシンプルにし、視界をさえぎる形でパーテーションをしてあげることで、1つのことに集中できる可能性があり、徐々に離席せずに着席できる可能性が増えるかもしれません。
私たちもお子様の状況を見つめ、その上でお子様にどんな支援をするのが効果的なのか日々考えながら支援していければと思っています。
まさー先生の本から学んだ事例も参考に日々の支援に生かしていきます。
私たちブロッサムジュニアでは無料相談体験会を実施しています。お子様や保護者様の気持ちに最大限に寄り添いながら、何かお力になれればと思っています。
些細なことで気になりましたらご連絡ください。
子どもの気持ちに寄り添って『楽しい』きっかけを作る。
療育マメ知識
22/08/19 18:18