62.いつもと違うなぁ
教室の毎日
24/07/11 11:00
今日もビジョントレーニングをやりました。
赤と黒のペンを目で追う基礎から、スーパーボールやカラーボールを使ったトレーニングを全部で6項目。
一般的には眼球を動かす筋肉、眼筋を鍛えることで両目を使って目標物を正確に捉えたり、目からの情報を脳で処理して体を動かす運動機能を向上する効果があると説明されますが、
子どもたちの生活の中では実際にどう生かされるのか?
それは、学校の板書を目で追うのが早くなったり、音読の際本を読むときにスムーズになったり、という効果があります。
そして、集中力アップにもつながっていきます。
小さな効果かもしれませんが、毎日毎日の積み重ねを考えると、やらない手はありませんね。
さて、今日はちょっと余談ですが…
みんなが楽しく参加する中いつもと様子の違うAくん。
もともと集団行動では脱線することも多いのですが、ビジョントレーニングは彼の好きなボールを使うこともあり、いつも積極的に参加していました。
ですが今日は、なんかいつもよりとげとげしいような…
少しイライラ?してるような。
ん~。
どうしたんだろうな~。
帰りの時間になると少し落ち着いた様子だったので、送迎に出る前に少し聞いてみました。
「Aくん、どうした?今日なんかあった?」
と尋ねると
しばらくの沈黙のあと小声で
「学校でちょっと…」
え?
以前の彼なら、お友達に「〇〇て言ってやった!」などの学校での出来事も、武勇伝のように話していたお子さんだったのに、
今日は心苦しそうにうつむいてつぶやきました。
「なんかあったら話聞くよ」
と伝えると小さくうなづいて車に乗り込んでいきました。
「だりぃ」「むり」とよく言って、反発が多かったお子さんが、
少しずつ人の話を聞けるようになり、
少しずつ自分の本音を言えるようになり、
人の気持ちを感じれるようになり…。
少しずつ、少しずつ、です。
宮﨑