「療育とは一般的に、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて、今の困りごとの解決と、将来の自立と社会参加を目指し支援をすること」(リタリコ発達障害ナビHPより引用)とあります。
ここから考えると、子ども達が自分の持つ特性をうまく生かしたり、苦手な部分をカバーする方法を手に入れながら毎日の生活の質(QOL)を向上させていくことだと思います。
つまり、苦手なことや困っている事の背景を考えずに修行のように訓練を繰り返したり褒美をあたえてその場だけ変わったように感じる方法は得策ではないように私たちは思います。
私自身はこれまで保育する中で、周りの期待に応えようと必死に頑張る子ども達をたくさん見てきました。
きちんとした評価も得られず、みんなと同じように集団活動に参加させるようにと言われ続け「ぼくはバカなんだ」と言いながらある日を境に自傷をはじめる子、苦手な感覚をなんどもさせられ震えるほど泣いている子。
いずれも、大人や周りが作り出した誤った療育と言わざるを得ないと思います。
療育が自信を奪い、二次障害をひきおこしてしまっています。
私は、これまでの経験から絶対に訓練という言葉の療育をしたくありませんでした。
訓練で幸せに楽しく生きている子どもを感じることができなかったからです。
子ども一人ひとりのそれぞれの特性、個性を見極め、想いに寄り添った上で、それぞれに必要な支援を考察し、遊びの中で発達を伸ばします。
遊びと聞くと、ただ遊んでいるだけと思われるかも知れませんが、子どもは本来遊びの中で様々な経験を繰り返し自分の思いを主張したりや他人の思いに気がついたり、共同する楽しみや喜びを感じ成長していきます。
しかし、発達障害といわれる子どもたちはなかなか自分で遊びを展開することが難しいことがあります。そこで、私たち支援者が効果的な遊びをその都度いれていくことで、持って生まれた力をよりひきだすお手伝いをしていきます。
私たちIPPOIPPOの療育は、この生きる力を伸ばすという思いを中心に「日常生活の中で生きていく力を楽しみながらひきだすこと」「遊びの中に効果的なプログラムをいれること」で発達を促します。
また、困りごとの手だてをその背景から考える為、決まったトレーニング方法などはありません。
一人一人に寄り添った完全オーダーメイド療育を展開していきたいと思います。
療育って何?
教室の毎日
24/08/09 21:33