児童発達支援管理責任者（公認心理師）です。
子ども発達の指標の1つとして、言語面は分かりやすい目安になります。
認知面の発達やコミュニケーション面の発達は端的に言語の発達と連動しやすいことが挙げられ言語の発達については、感覚統合をはじめとした土台の上に言語理解と言語表出が進んでいくものと思います。
言語発達の土台をつくるためには、聞く力や発声がポイントです。
その土台を育むには、必要に応じて聞き分ける能力の発達やさまざまな音を聞き取ることが必要です。また、発達に特性のある子どもの中には、騒がしい環境の中で必要な聴覚情報だけを聞き分けることが難しく、すべての情報を拾う子どももいます。
静かな環境を準備することで、子どもは必要な聴覚情報を聞き取りやすくなるのと同時に注目してほしい対象を子どもの視界に入れることで子どもが注意を向け、自然と話し手の指示を聞こうとする意識が生まれます。
発声は音声器官（唇、舌、喉など）が発達し、それらをうまく使う運動機能（舌を動かす力など）の発達が必要で、吹く・吸う遊びを行うことで唇や舌を動かす機会になります。
また、言葉を話す前段階でも、子どもは表情・視線・音声・身振りなどでコミュニケーションを取ろうとする姿があるので、子どもが興味・関心をもって発信したことを注意深く観察しながら、その発信に応答していくことも大切です。
言葉の成長には土台が大切です。土台づくりをしながら、子どもに言葉がけをたくさんしていければと思います。