「○○障害です」「○○障害の疑いがあります」「グレーゾーンです」等と言われて、焦ってしまう。そして、なんとか小学校のテストの点数だけをUPさせようと躍起になってしまう。気づくと、テストの点数ばかりに気が向いてしまっていることがありませんか?
●発達障害児の学習指導ではまってしまうパターン
小学1年生~小学3年生までの教科書内容は、学習項目が限定してあるようです。それは小学3年生までの3年間で正しい家庭学習姿勢を身に着けてもらう目的でそのような構成になっているとのことです。
(詳しくは→保護者のための教育講演会 7教科書の構造)
項目が少ないので、暗記させればテストの点数に繋げることができてしまうわけです。手順や解き方を暗記させて、計算だけを出来るようにさせられる子達もいます。点数だけを見て、周りの子に追いついたと安心されているのではないでしょうか。(※周りの子が考える方法を知っているとは限りません。)複雑な問題が増えだす小学4年生以降で、計算は得意で文章問題が苦手になっていた、ということに気付かれる方々もいらっしゃいます。点数UPを目標にしたパターン学習ばかりをしていると、考える方法を知らないまま、大事な時期を過ごしてしまうことになります。
●言葉・文章からイメージしない
ある小学1年生(特別支援学級在籍 学習障害LDの診断)
の子が、「ひきざん(くりさがり)」と書かれている文章問題の宿題を持ってきました。問題文が書いてあり、その下に式を書くためのマスがあるのですが、そこには、算式の記号のみ(引く-、わ=)先に書き入れていました。後で数字を書くつもりなのでしょう、そのスペースもしっかりと空けてある笑。こんな工夫ができるのだから、勿論考える力を持っている子だと思うのですが、文章を読んでさえいないでしょうね。時間も力も有効利用していないので勿体ないです。
また、「あわせて→たし算、ちがい→ひき算」等、文章を読まないでキーワードと数字だけで解いている子がいます。このように解きなさい、とパターンとして教わっていたのでしょう。テストの点数には繋がっていたのかもしれませんが、意味理解は出来ていませんでした。文章問題をこのような姿勢で取り組んでいると、考える力を持っているのに、それが使えなくなってしまう危険(=深く考えられない状態)さえあります。考える方法を知らない子が、計算カードを早く答えられるように練習しても、音読がスラスラできるように練習しても、文章問題を考えられるようにはならないでしょう。子どもに考える方法(=視覚イメージの再現と操作)を教えませんか。それが「絵で解く算数文章問題」です。
糸山泰造先生 著書「新・絶対学力」P40より引用
「分かる」というのは、頭(体)が納得(体感)できるイメージをつくりあげること
「考える」というのは、そのイメージを操作して移動や変形をさせていくということ
お子さんの現状を確認する方法があります。「計算問題は得意で、文章問題が苦手」になっていませんか?
100点だったからと言って、理解できているとは限りません。(以前、子どもがカンニングしていたという例がありました。点数ではなく、子どもを見ることが大切であるということですね。)表面上の点数が大切なのではなく、子どもがどんな考え方をしているのか、中身が大切ですよね。
「お子さんの現状」を知る方法が、どんぐり倶楽部の「頭の健康診断」です。
お子さんが考えない頭になっていないかチェックできますよ。ひかり学園でも教育相談、頭の健康診断を行っておりますので、いつでもご相談下さい。※障害の有無は問いません。
NPO法人ひかり学園の学習相談 TEL0587-53-5176
江南市ひかり学園・サスケハナ、一宮市どんぐり教室、知立市どんぐり教室ぞれぞれの放課後等デイサービスで学習相談をお受けしています。特に発達障害児(自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害・ADHD、学習障害・LD、ダウン症等)の算数文章問題が苦手、言葉の遅れ等についてご相談をいただいています。
学習相談時間帯 毎週土曜日①16:00~②17:00~※事前予約制 無料です。
算数文章問題 考える方法を教える
教室の毎日
20/12/25 16:24