論理的な思考とは、誰にでも実現可能な道筋に沿った思考です。
科学や現代の仕事は、この思考方法を使用します。

目標や希望、問題や課題は最初は複雑で難解です。
その複雑な事を出来る限り単純化し、簡単に分解する。
そして、誰でも出来る行動単位まで分解する事で、誰にでも可能な仕組みに変換したり、自身の問題解決に繋がります。

これ、実はABA(応用行動分析)のスモールステップになります。
児童の複雑な問題を分析し、単純な単位まで分解、問題解決に向けて丁寧に行動する事で解決へ導きます。

とても難しいと言われていますが、少なくても日本人は確実に出来る思考です。
実は義務教育の算数や数学はこの訓練をひたすら繰り返していました。
連立方程式、因数分解、微分積分・・・・etc...
「＝」は右辺と左辺が同じだと示す記号です。（例　8＝8　8≠6）
つまり、どんなに複雑な問題も、「単純化しましょう！」という事なのです。

複雑な式を出来る範囲で分解して分解して、公式や代数を駆使しながら一番単純な形に分解する行為。
これは前述の論理的な思考です。

義務教育はとてもよく出来ていて、素晴らしい仕組みだと思います。
義務教育が100％利用出来ればどんな事も可能になります。

「療育」はまだまだ発達途中の世界です。
他業種にはもっと成熟した業界が多くあります。
「どんな療育をされているのですか？」という質問に答える際に　「～の様な療育をしています。」と答えますが、文法的にそう答えるのが礼儀だからです。

私の方針を話すと、「療育の本に書いていない」「療育はしていないんですか？」「それって療育ですか？」と話される方が稀にいらっしゃいます。

私は自分の得意な職場環境の整備と私の得意な人材育成を行っています。
その結果、現場に余裕が生まれ、余裕があるから児童を良く見る事が出来、よく見れるから問題が発見できます。その問題を職員間で話し合い、問題にあった資料や知識を駆使して解決に導きます。
これは私に出来る最大限の行動です。
私に出来る最大のパフォーマンスで向き合う事が大事だと考えています。

療育があって、児童の問題が解決するのではなく、
問題に向き合う時に使うツールが療育です。

発想を柔軟にしましょう。
論理的なプロセスは柔軟に考えなければ生む事は出来ません。

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