みなさん、こんにちは。節分を過ぎ、アシストのまわりでは梅の華が咲き始め、寒い中にも春の気配が感じられるようになりました。
寒さにも負けず、毎日元気に通ってきてくれる子どもたち。その中で、「これがいい」「これをやりたい」など、子どもたちの気持ちがどんどん膨らんでいく姿はとっても素敵ですよね。しかし、集団活動の中では思い通りにいかないこともたくさんあります。
この日は緑色の椅子に座りたかったA君。でも、A君が椅子を取りに行ったときにはもう緑色の椅子はなく、オレンジ色の椅子しか残っていませんでした。どうしても緑色の椅子がいいA君は、緑色の椅子に座っていたお友達に交換してもらえるか聞きに行ったのですが、お友達の答えはNO。なかなかあきらめきれない様子のA君、しばらく床に座り込んで涙を浮かべています。A君の中での葛藤の時間が続きましたが、帰りの会が始まりしばらくすると、A君自らオレンジの椅子に(おしりを半分だけつけた状態で)座って参加することが出来ました。(このつけなかった半分のおしりにA君の「本当は緑がいいんだけどな…」という気持ちがこもっているように感じました)
日々の生活の中では、ついつい大人の方が折れて子どもたちの気持ちを優先したり、先回りして思いが通るように準備したり、あるいは大人側の意見を押し通すこともあるかもしれません。
しかし、今回のように、子どもたちの中でいろいろな気持ちをくぐり、予測と異なる事態が起きた時に「そういうときもある」と気持ちを切り替えたり、柔軟に対応していくことは、これからさまざまなことを経験していく子どもたちにとって、とても大切な姿だと感じられた一コマでした。
これからも、しなやかに心が育っていく様子を見守り、支援していきたいと思います。
立ち直る力(専門支援部)
教室の毎日
24/02/16 14:28