卒業生
教室の毎日
20/03/26 21:00
長い休校期間が終わった…と思っていたら
春休みが始まりました。。
今年卒業された皆さん
卒業おめでとうございます。
あったかいデイ東向島にも
3人の卒業生がいて
その中の1人は、
あったかいデイ東向島も卒業しました。
今日は、その少年のことを書きたいと思います。
※卒業生の少年との思い出や少年への想いを長々と書いていきます。予めお伝えしますが、あったかいデイ東向島に通われている児童1人ひとりにそれぞれ違う思い入れが存在します。ひいきとかではなく、今日はそういうブログです。
私の語学力不足で伝わり辛い場面があるかもしれません。ご了承ください。
彼と出会ったのは3年前。
私があったかいデイ花畑での研修期間を終えて東向島に異動してきた日のことです。
早速、YouTubeで好きなアーティストやスポーツなどの話をたくさんしてくれたり、すぐに打ち解けて抱っこやおんぶをしたことを覚えています。
あの時は片腕で持ち上げることのできた彼も、最近では立派に成長して片腕で持ち上げるのは一苦労。
それでも、無邪気に肩車をしてきたりしてくれる、今でも変わらずとても愛くるしい少年です。
そんな彼は、私にとって生まれて初めての担当児童でした。
(あったかいデイ東向島では各児童に担当のスタッフがついています)
彼のお年頃と私の未熟さが重なって
ほぼ毎週考えのぶつかり合いが起きました。
しかもお互い自信は無いくせにプライドが高かったので、泥沼試合になることが多かった気がします。
それでも毎回、お互い一歩も引かず
全力で正面からぶつかり合いました。
殴る蹴るされたこともありました。
毎日毎日彼のことで頭がいっぱいでした。
ぶつかり合いの時間が長引くこともしばしばあり、
保護者の方には毎回ご迷惑をおかけしてしまっていました。
今考えると
あの未熟ながらに全力で彼と向き合えた時期が
今の自分を作ってくれたのではないかと思います。
彼のデイ利用最終日に、お母さんにも
そのことを1番の思い出としてお話ししてしまいましたが、実際はそれだけではない気がします。
彼との1番の思い出は… … …
そう考えると難しいのですが
恐らく、彼と過ごした3年間そのものが
私の1番の思い出。
長いようで短かった3年間が大きな塊にギュッと詰め込まれて、それが私の心の中にドスンと刻み込まれている感覚がします。
わかりづらいかもしれませんが
実際にそんな感じなのです。
さて。
ここで一気に語ろうとすると恐らくこのページがオーバーヒートしてしまいますので、ひとつ彼の紹介したいことを書きます。
彼は、デイ利用当初から
とてもアウトドアでアクティブな少年でした。
冬はボードに行き夏はサーフィン。
四季関係なくキャンプへ出向き
自分1人で火起こしが出来てしまいます。
ほぼ毎週そんな感じでアウトドアしている彼は、「やりたいことを実現しようとする力」が抜群に飛び抜けていました。
・これやりたい
↓
・どうすればできるかな
↓
・準備
↓
・挑戦(実行)
この流れが叩き込まれていて
意識しなくてもできてしまうんです。
それでどうなるかというと、
これが、
彼があったかいデイ東向島にとってなくてはならなかった存在の理由のひとつ。
「みんなの憧れ」
になってくれたのです。
下級生たちは、
チャレンジ精神むき出しで
興味を持ったもの全てに夢中になって
誰よりも楽しめちゃうお兄さんを
必死で追いかけていました。
そんな彼が
デイ卒業前に最後にはまったのが
サイクリングと野球。
3月の休校期間中
ほぼ毎日デイに通ってくれた彼は
決まった仲間たちと土手で野球をすることが日課になっていました。
月初め、あんなに新品でピッカピカだったグローブも、雨の日でもお構いなしに野球をやった結果、いい感じに汚れがついてきていました。
泥だらけになって遊んだこと、すごくいい思い出になったと思います。
そして、サイクリング。
サイクリングは元々彼の趣味だったのですが、この休校期間にデイの個別活動としてサイクリングが出来ました。
下級生を引き連れて葛西臨海公園まで行ったことも、すごくいい思い出です。
次の日は、お昼前まで布団から起き上がらないほど疲れたよね。
そんな感じで
THE・アクティブに全力で駆け抜けた3月。
気がつけば先日、
可愛い可愛い男の子から
かっこよくて少し大人な少年として
立派に成長し、小学校卒業と同時に
あったかいデイ東向島も卒業していきました。
本当におめでとう。
そして、
色々あった小学校生活。
辛い思いをしたり苦しんだりした時間もたくさんあったと思う。
人前では笑顔を絶やさなかった君のこっそりしていた努力をずっと見守ってきた人たちはたくさんいます。
よくがんばりました。
6年間おつかれさま。
4月からの生活は
君にとってのスタート地点。
つまづいたときは、
ご両親やアウトドアを共にした仲間たち
そして、少しだけでいいから
あったかいデイ東向島の皆んなを含めた
君の味方・仲間を思い出してほしいです。
そして、怖がらないで
いつまでも何事にも夢中になってチャレンジし続けられる少年でいてください。
3年前にもしも彼に出会っていなかったら
私はこんなに成長することはできませんでした。
正直な話。
東京に来たばかりの私にとって彼は、
初めてできた東京の親友のような存在でした。(←語弊があるかもしれません。すみません。「のような」です。)
たくさん助けてくれてありがとう。
たくさん教えてくれてありがとう。
お互い成長できた3年間でしたね。
また会う日まで。
さあ。
ぼちぼち気持ちを切り替えて。
いまは、彼のこれからを楽しみに。
あったかいデイ東向島で共に過ごして日々成長しているみんなと全力で向き合っていこう。
そう、思います。
長い文章になってしまいましたが
誰に何と言われようと、
どうしても書き残しておきたかったことです。
他の子たちに対しても、それぞれ全然違う想いで溢れています。
今回の少年みたいに、溢れすぎて処理しきれないほどです。
残り数日の3月も「ワクワク」をたくさんつくっていきます。
そして4月。。。
新しいスタッフを迎えることができたらいいなと思っています。
そのうち、
このブログにも登場してほしいな♪
それでは。
by.写真は、その少年が私に作ってくれたプラ板。宝物です。大人になっても覚えててくれよ!! 若目田