大阪府が独自に今年度から始める小学校5、6年生の児童を対象とした学力テスト「すくすくウォッチ」について、大阪府教育長は12日の定例会見で、当初の予定通り26日から実施すると発表しました。またコロナウイルス感染拡大による臨時休業が相次いでいることなどを受け、6月2日までだった実施期間を同8日までに延長することになりました。
テストには府内の全市町村が参加し、約1100校の公立小の5、6年生約14万人が対象となります。
一方、大阪の子どもたちの学力が全国水準に比して低いといわれてかなりの時間が経過しています。そして経済的な困窮世帯の子どもほど学習理解度は低下傾向にあるという「大阪市の学力実態調査」(「子どもの生活に関する実態調査」平成28年6月27日~7月14日、大阪市立小学校の全5年生、大阪市立中学校の全2年生、大阪市内の認定こども園・幼稚園・保育所の全5歳児とそれぞれの保護者を対象に実施。有効回答数は70,532人)の分析結果があります。学習理解度は、主体的・自発的な学習の姿勢と密接な関係があるのは言うまでもありません。大阪の子どもたちの学力を向上するために、分析結果をもとに課題解決に向けた方針を決定し、具体的な施策を展開していくのは行政の大命題であり、学校だけではなく、保護者・地域が全力で取り組むべき問題だと思います。
学力テストと大阪の困窮世帯
教室の毎日
21/05/25 13:33