日差しが強い季節になりました。太陽光が強い殺菌力を持っていることは、人類の歴史の中で、古くから知られていました。殺菌力が、太陽光線中の紫外線の作用によることは、皆さんも良くご存知のことだと思います。ですから、直射日光が当たる屋外で何かの物体に新型コロナウイルスが飛沫核として付着したとしても、短時間で不活化され、何日間も感染力を維持することはありません。
もちろん紫外線には身体に対しても、一定のダメージを与えます。
「しみ」や「しわ」ができるメカニズムは紫外線の刺激によって、皮膚に活性酸素が過剰に発生し、メラミン色素や皮膚のコラーゲンが断裂することでも起こります。
活性酸素の過剰な増加を防ぐには、日焼け止めクリームの塗布やサングラスや防止の着用だけではなく、「抗酸化物質」の増加を抑制する食物を意識して摂取することも大切です。
抗酸化物質にはビタミンCやビタミンDのほか、βカロチンやアスタキサンチン、ポリフェノール、リコピン、カプサイシンなどが知られています。
おすすめの食材としては、βカロチンはにんじんやホウレンソウ、モロヘイヤなどに多く含まれています。またアスタキサンチンは鮭やエビ、イクラなどに、ポリフェノールはチョコレートやブルーベリー、赤ワインなどに、リコピンはトマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに多く含まれています。
抗酸化作用のある食材を効果的に摂取して、体の内部からの紫外線対策をすすめこれからの季節を乗り切りたいですね。
紫外線とコロナウイルス
教室の毎日
21/06/14 19:00