冬休みが終わった朝のバスは通学の高校生たちでいっぱいです。座席に座って参考書を開く者、通路に立ちながらスマホのゲームをする者。だけど彼らは優先席には座りません。混んでいる車内の優先席にはいつも白髪の老人やお腹の大きな女性たちが座っています。それが新横浜からのバスの車内の風景です。
だけどその日は違いました。制服を着た小柄な女子生徒が優先席のひとつに陣取っています。ちょっと顔を赤くして、口をぎゅっと結んで身体に力を入れるようにして目を閉じていました。受験の真っただ中、最後の追い込みで徹夜が続いていたのでしょうか。急に具合が悪くなったのかもしれません。周囲に気が咎めるようなそぶりで心苦しそうに座る彼女を見ているとそんな風にも感じました。
いつもなら身体の悪い人やお年寄りに席を譲る。でも。もしかすると今の自分が車内で一番辛いかもしれない。自分の身体が辛い時にもそうしなければならないのか。どんな時でも健常の若者は我慢するべきなのか。
その時の車内には他に席を必要としている人はいませんでしたが、ぎゅっと身体を硬くして申し訳なさそうに座ってる彼女を見ながら、そんなことを考えていました。
今日は『お正月遊び』です。色すごろくをしましょう。色の付いたサイコロを振って、出たサイコロの色と同じところまで進みます。どんな色が出たかな。同じ色のところまで行こう。ゴール出来たかな。
あれれ。今日も獅子舞さんが来ましたよ。みんな大騒ぎです。パクッてされると今年は健康で過ごせるんですって。
マスク、手洗い。デイスタンス。そして消毒を忘れずに。明日も元気でライズで会いましょう。
(月)「お正月あそび」
教室の毎日
23/01/16 19:03