お風呂につかって、身体の前に向かって胸の前あたりで両手でお湯を押し出すようにしてみる。風呂桶の自分の前面に押されたお湯が当たると、それは波紋のように広がって前後左右風呂桶全体から自分の身体めがけて囲むように返って来る。
風呂桶の一方にむけてお湯を押したら、くるりと自分を囲むように全体から返ってくる。『それに二宮尊徳は気づいたんだよ』そう友人が話してくれたことを思い出しました。
二宮尊徳とは、どの小学校にもかつてあった銅像のモデル、二宮金次郎です。電気の無かった江戸時代。夜も勉強がしたくて自分で菜種を育ててそれを絞って油にして火をともした。奉公に出ていた金次郎は忙しい仕事の巻き運びの最中にも本を読んだ。そんな勤勉さが小学生の見本とされたのでしょう。
台風の洪水によって自分の家の田畑を全て流されてしまいましたが、持ち前の勤勉さと努力で元通りにし、それを伝え聞いた殿様から藩の財政再建を任されます。見事成し遂げその功績で武士の身分を授けられ、その後600以上の地域の再建を成したと言われる人物です。
その尊徳がいつも気にかけていたのが『相手のことを思う事。自分だけ幸せになっても意味がない。みんなが幸せになることに意味がある』ということ。誰か一人に良い事をしてあげると、それがまわりまわって最後にはみんなからその幸せが自分に返ってくる。湯船のお湯を見て『自分の考えているとおりだ』と二宮尊徳が思ったのだということです。
はっとさせられるお話しです。
今日の第一は『知育あそび』です。そして第二は『感覚統合あそび』を行いました。
脳が身体の感覚器官から送られてくる情報を整理・統合し、適切に反応することで私たちは環境に適応した行動をとることが出来ます。脳の様々な部位が協調して働くことによって成り立つ感覚統合は、私たちが日常生活するうえで重要な能力です。
手先を器用に使うヒモ通しやストロ-入れは皮膚の触覚に刺激を与えます。得意な子もそうでないお友達も一所懸命の表情です。
ヒモをつけた輪の上に風船を乗せてわんちゃんのお散歩みたいに歩きます。歩くスピ-ドや自分の姿勢、持つヒモの角度などいろいろなバランスを考えながら行います。簡単なようでなかなか難しい。バランスや空間認識をしたりする前庭覚を楽しみながら刺激する遊びです。
どちらのお部屋もみんな笑顔で行っているのがいいですね。
こまめに手洗い。いつも消毒。そして距離も測りましょう。明日も元気でライズで会いましょう。
(金)「知育あそび」&「感覚統合あそび」
教室の毎日
24/06/07 18:49