ゴールデンウィークも終わり、子どもたちも5月ごろから「行きたくない」と園への行き渋りが始まることも珍しくありません。
そこで今回は、LITALICOの指導員である先輩ママ2人が経験した「子どもの行き渋り」エピソードを2回に分けて紹介いたします。
▼K先生の場合
K先生:男の子2人のママで、行き渋りは次男のときに初体験。
LITALICO入社前は、幼児教室やフリースクールのアドバイザーとして活躍。
当時の子どもの行き渋りを振り返ってみると、大変な中でも自分自身の気持ちを楽にできたヒントがあったので、みなさまにもお伝えいたします。
そもそも長男のときは、行き渋りはないものの、入園当初は母子分離ができずに悩んでいました。そのため、次男のときも「また母子分離大変だろうな」と思っていたら、次男は最初から母子分離ができ、スムーズに通うことができたので驚いていました。
次男の行き渋りが始まったのは、2学期からでした。
「1学期頑張ってきた分、疲れが出たんだろうな」と思っていました。
次男の幼稚園は、集団登園を取り入れており、みんなが公園に集合し、公園から先生と子どもたちだけで登園する流れでした。家から公園までは、だましだまし公園に連れていくことはできたのですが、公園で先生が近づいてくると、次男は座り込んで「行きたくない!」と梃子でも動かない様子でした。
幼稚園の先生に相談をすると、「園まではお母さんも一緒に付いてきてください」「園に着いたら、お母さんはすぐに帰ってください」と、親が対応することを明確に教えてもらえました。
また、「園に着いたらお母さんはすぐ帰る」は、自分がいると子どもの切り替えが難しくなることが理由だったので、いつも園を去るときは明るく振る舞い、「バイバーイ」と言ってすぐ退散していました。
毎日園まで歩いて行くことは大変でしたが、自分がどこまでやればいいのかを園の先生とルールを決めていたので、最後まで子どもの行き渋りに付き合うことができました。
◎今回のエピソードを踏まえて、お伝えしたいことは2つです。
①園を休ませるルールを家庭で事前に決めておく(熱が何度以上ある、病院に行く用事がある等)
・「行きたくない」と子どもが言ったときに、ルールに沿って判断できると保護者さまも迷わなくて気持ちが楽です。
・また、保護者さまの気分や都合で休ませることが多いと、学校は基本的には自由に休むことはできないので、小学校に入ったときに子ども自身が少し苦労するかもしれません。
・万が一、体調不良以外の理由で休ませる場合は「こういう用事があるから」と理由を説明し、「休みたいから休む」わけではないことを理解してもらうと良いでしょう。
②園の先生に相談し、保護者さまと園で連携を!
・保護者さまの方だけで抱え込んだり判断するよりも、たくさんの子どもたちを見ている園の先生に相談するほうが安心につながります。
・保護者さまがお子さまの言い分だけを聞いて事実判断をしていると、お子さまが要求を叶えるために必死で園に行きたくない理由を訴える場合があります。(例えば「僕は園に友だちが1人もいない」「先生がいつも僕だけを怒る」等といった言葉にびっくりさせられることもあります。)お子さまは状況説明もまだ十分にできないので、お子さまの言葉だけを鵜呑みにせず、園の先生にきちんと状況を確認することも大事です。
※LITALICOも園との連携ができるので、困ったときはいつでもご相談ください。
次回は、子育て当時もフルタイムで働いていたT先生のお話をお伝えいたします!
【定期コラム】園への行き渋り、どうする?①
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22/05/22 12:06