今回は、前回ブログのクイズの答え合わせをしたいと思います。
まずは、問題の復習です。
バンブーハットキッズでは、
適切な褒め方・ご褒美だったか、どうやって判断しているでしょうか?
①褒めたりご褒美を渡したら、すごく嬉しそうにしていた
②ご褒美を渡した後、同じ状況で特定の行動が増えた
③いつも欲しがっているものかどうかをよく判断して渡す
正解発表の前に、解説をしたいと思います。
まずは、「①褒めたりご褒美を渡したら、すごく嬉しそうにしていた」です。
支援が終わった後に、「笑顔も見れて、すごく嬉しそうでした」と報告を受けることがあります。確かに笑顔だったのだから、嬉しかったのかもしれないですね。
しかし、お子さんの外見からわかることは、人によって解釈が異なるため、常に一定の判断をすることができません。
そのため、惜しいですが①は×です。
次に、「③いつも欲しがっているものかどうかよく判断して渡す」はどうでしょうか。
そのお子さんは何が好きなのか、支援を続ける中で欲しいと思えるものを見つけることは必要ですね。
しかし、あくまで指導員の考えなので、それがお子さんにとって本当に適切なものだったのかどうかを判断する基準がありません。
そのため、③も×です。
さて、最後に残ったのは、「②ご褒美を渡した後、同じ状況で特定の行動が増えた」です。
行動分析学では、「同じ状況で特定の行動が増える」ことを「強化」と言っています。実を言うと、ご褒美を渡した直後には適切なものだったかどうか判断することはできず、その後も同じ行動が増えているか(=行動が強化されているか)どうかで判断しています。行動を計測すれば、行動が増えたか減ったかを数値化してみることが出来るため、人によって判断が異なることがありません。
つまり、正解は②です!
ちなみに、不正解の①や③も支援をする上では必要なものです。
例えば、嬉しそうにしていた状況を考えたり、おこさんの欲しいものを調べたりすることで支援の幅が広がっていきます。
しかし、判断基準としては②が大切です。
さて、みなさんの答えは何番だったでしょうか?
バンブーハットキッズにも、サンタさんがやって来ました☆
プレゼントのピアノのおもちゃをみんなで弾いて遊んでいます!
これからもバンブーハットキッズをよろしくお願いします。
12/24 ご褒美かどうかの振り返り(後編)
教室の毎日
19/12/25 17:48