運動療育の仕事に携わるようになって、園児と関わる機会が増えました。最近つくづく実感しているのは、明らかに外遊びが足りないのではないか。そのために自分の体をコントロールできない園児が多くなっているように思います。
幼児期に適切な運動をすると、丈夫でバランスのとれた身体を育みやすくなる。特に運動習慣を身につけると身体の諸機能における発達が促されることになり、生涯にわたって健康的で活動的な生活習慣の形成にも役立つ可能性が高く、肥満や痩身を防ぐ効果もあります。幼児期だけでなく成人後も生活習慣病になる危険性は低くなると考えられます。
体力は人間の活動の源であり、健康維持のほか、意欲や気力といった精神面の充実にも大きく関わっており、人が生きていくために重要なものです。特に幼児期は、神経機能の発達が著しく、タイミングよく動いたり、力の加減をコントロールしたりするなどの運動を調整する能力が顕著に向上する時期になります。この能力は、新しい動きを身に付けるときに重要な働きをする能力であるとともに、周りの状況の的確な判断や予測に基づいて行動する能力を含んでいて、けがや事故を防止することにも繋がります。このため、幼児期に運動を調整する能力を高めておくことは、児童期以降の運動機能の基礎を形成するという重要な意味を持っています。
日ごろから体を動かすということが、結果として活動し続ける力(持久力)を高めることにも繋がることから、小学校へ入学するまでは親御さんが率先して外遊びを勧めてほしいと思っております。
大切にしたい幼児期の外遊び
教室の毎日
21/02/19 11:37