今日は、5月10日に実施した「就労準備型放課後等デイサービス自由帳」の職業見学の様子を共有させていただきます。
今回訪れたのは、堺市堺区にある「水野鍛錬所」。大阪で唯一の刀鍛冶職人、水野さんの工房です。
現地に到着すると、子どもたちはもちろん、職員も興味津々。目の前で包丁が打たれていく様子や、刀の仕組みの説明に、皆が釘付けになっていました。
その中で特に印象的だったのは、実際に「本物の刀」を持たせてもらった体験です。
刀を手に取ると、その重み、冷たさ、そしてどこか張り詰めたような空気に、子どもたちは「すごい……」と小さくつぶやきながら、真剣な表情で見入っていました。
さらに、あの『鬼滅の刃』にも登場する「玉鋼(たまはがね)」も実際に持たせてもらいました。
アニメや漫画でしか見たことのない素材に実際に触れたことで、子どもたちの目はより一層輝いていたように思います。
そして最後に、水野さんが子どもたちに向けて語ってくださった言葉が、私はとても胸に残っています。
水野さんは、「自分は刀鍛冶の修行を始めるのがとても遅かった」と話されました。
でも、「その分、誰にも負けない努力をしてきた」と。そして、こう続けられました。
「嫌なことから逃げてもいい。でも、自分が“これが好きだ”“上手くなりたい”と思えたことからは、逃げないでほしい。
どんなに辛くても、努力を続ければ必ず上手くなるし、それが仕事になることもある。
だから、自分の“好き”を見つけて、それに全力で向き合ってほしい。」
これは、まさに「就労準備型放課後等デイサービス自由帳」が大切にしている考え方と重なります。
私たちは、子どもたちが「自分の未来を自分で描く」ために、自分の“好き”や“得意”に出会える機会を、これからも提供していきたいと思っています。
水野さん、素晴らしいご縁を本当にありがとうございました。
そして、子どもたちが今日の体験を、自分の人生のどこかで活かしてくれることを、心から願っています。
職業見学 刀鍛冶 水野鍛錬所さん
教室の毎日
25/05/11 19:30
