社会人にとって、仕事とは一般的に報酬がもらえる労働を指します。
報酬は後払いであることが多いですが、もらえることがわかっているから働けるわけです。
それは子どもだって同じこと。
今日は自立課題とPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)を組み合わせた取り組みについてお伝えします。
こちらの子がただいま自立課題に取り組んでいます。
自立課題は好きなので黙々と取り組んではくれますが、日によっては気分が乗らない時もやっぱりあります。
大人も一緒ですよね。
そんなときこそ『何のために働くの?』、ということが大切。
こちらのカードは7分間タブレットで遊べる権利のカードです。
この子の仕事の報酬はタブレットで遊ぶこと。
自立課題、一日4回の取り組みにおいて1回終わる毎に休憩を取っていますが、そのタイミングでこのカードが一枚もらえます。ですが休憩中は過度に楽しいことはできないので(作業に戻りたくなくなってしまうので)、タブレットはできません。
これはこの子のPECSブック。
もらったカードを自分で張り付けて貯めています。
すべての作業が終わるまでは我慢ですが、カードが目に見えているので安心できます。
そして自立課題終了後、待ちに待ったタブレットタイムの始まり
自ら7分タイマーをセットしてスタート!
7分が経過してタイマーが鳴ればすぐに貯めておいた次のカードを職員に手渡して続きを楽しみます。そしてカードを使い切れば自発的にタブレットを片づけてくれます。
すぐには報酬は手に入らなくても、もらえることが分かっているから頑張れる。
それは大人も子ども同じはず。
ただ特性のあるお子さんは、その見通しを立てることが苦手なこともよくあります。
そんな時は目に見える形で約束をしてあげると伝わります。
プログラムでは英語、集団遊び、ソーシャルスキルトレーニングに取り組みました!
読んでいただきありがとうございました!
何のために働くの?
教室の毎日
22/12/02 13:53