今回は言葉の使い方は自宅で学べる
お話しを書きたいとおもいます。
勉強において最も重要な力は国語力です。
ベネッセの報告書によれば、
「子供が小さい時に絵本の読み聞かせをした」
割合が高いご家庭ほど、子供の成績が良い傾向にあり、
読み聞かせの割合が少ないほど、
成績が良くない傾向にあることが分かりました。
下記の桃太郎の一小節をお子さまに読み聞かせしたとします。
ぜひ声に出すか頭の中で音読してみてください。
「おばあさんが、川で洗濯をしていると、
どんぶらこ、どんぶらこ、と大きな桃が流れてきました。」
この一小節を大げさに表現をすると、
「どぉんぶらぁ~こ、どぉんぶらぁ~こ」に
なっていたかと思います。
「ど」と「ぶ」にアクセントがあり、
抑揚をつけていたのではないでしょうか?
この抑揚はすごく重要で、
「どんぶらこ」の意味が分からなくても
抑揚を聞けば、「桃はゆっくり流れている」と
想像できるのが理想の音読です。
この感覚は文章読解で大きく役に立ちます。
特に小説では、登場人物や自然描写の
「間を読み取る力」が重要です。
「ざあざあ降りの雨」と「しとしと降る雨」では
雨の強弱が違います。
音読する際「ざあざあ」は強めに
「しとしと」は淡々と音読するかと思います。
このアクセントの強弱こそが
文章を読めている証拠になります。
読み聞かせなど、音読は語彙力が増える一方、
経験値も増えていきます。
例えば、恋愛したことのない小学生に
恋愛小説を読ませても、なかなか理解できません。
特に国語が苦手なお子さまは、
実体験以上のことを理解することが、
難しいからです。
読み聞かせや音読が重要なのは、
疑似体験をさせる意味合いがあり、
「どんぶらこ・どんぶらこ」の表現を
実際に聞かせ声に出すことで、
桃太郎の「桃」が優雅に流れていることを
頭の中で体験させます。
このように疑似体験を増やすことで、
語彙力や「文章の間」を読み取る力、
創造力を鍛えていきます。
「間」とは、人の目に見えないモノで
空気感などと言われています。
特に特性が強いお子様は、
この「空気感」を読み取る力が苦手なため
周りのお子様との関係で
悩むことが多くあります。
絶対的にこれだと言えないのが
「間」や「空気感」
こればかりは何度も経験し、
実体験として理解していかなければ
ならないと考えています。
「間」「空気感」は感覚でつかむことが
多いので、副詞、擬態語、擬音語などを
使って会話をし、経験値をあげることを
ご自宅で行っていただきたいと感じています。
Gripキッズ八千代緑が丘校は、
「国語力」に力を入れている教室です。
先生たちは意識していないと思いますが、
他教室よりも「副詞」「擬態語」「擬音語」などを
会話の中で頻繁につかっているように思います。
新学期にむけた「国語力」
Gripキッズ職員日記📝
23/03/31 18:11