以前に日本語の文章では
「七五調」がリズムよく口に出すと暗記しやすい
特徴があることは書きました。
中学校の国語の教科書では学習指導要領が変わっても
引き継がれている題材があります。
中学3年生の教科書に載っている
島崎藤村の「初恋」です。
まだあげ初めし(七)前髪の(五)
林檎のもとに(七)見えしとき(五)
前にさしたる(七)花櫛の(五)
花ある君と(七)思ひけり(五)
第一連はキレイな七五調。
そして言葉のチョイスも素敵ですよね。
花、林檎、君、など優しい気持ちになれる
単語かなと思います(o^^o)
林檎は「恋の象徴」と言われています。
例えば、1995年に放送されたドラマ
「愛してると言ってくれ」
豊川悦司さんと常盤貴子さんが主演でした。
その中で印象的なのが最初と最後に出てくる
「林檎の木」🍎
島崎藤村の「初恋」を知っていたら
このドラマの見方も変わったかもしれません。
「なんで林檎の木なんだろう?」と思ってた方は
多いのではないでしょうか?
「初恋」第四連では「細道」が出てきます。
この細道を読むとglobeの「DEPARTURES」が
頭に浮かんできます。
「いつの日から細く長い道が始まる」
さらに「DEPARTURES」では髪についての歌詞もあります。
「前髪が伸びたね 同じくらいになった」
これらを含めても島崎藤村の「初恋」を
ぜひ読んでもらいたいと思っています。
学校ではスルーされやすい題材でもあります(T . T)
【第二連以下を記載いたします】
やさしく白き手をさしのべて 林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり
わがこころなきためいきの その髪の毛にかかるとき
たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな
林檎畠の樹の下に おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ
国語力「キレイな文章」(*´∀`)♪
教室の毎日
23/08/09 21:19