こんにちは。ブロッサムジュニア流山教師です。
今回は、素敵な取り組みをされている方の紹介をさせてください。
今回は絵本作家でYouTubeの方に絵本を紹介していらっしゃる「たんぽぽ母ちゃんのブログ」をご紹介します。
参考:https://tanpopokaachan.com/profile/
たんぽぽかあちゃんの作者の「庄司あいかさん」は、障害児のお子様を子育てされているお母様です。
ご自身の経験から、自分の様にお子様に使える制度や接し方などお子様の子育てに関する情報が、分かりやすく伝わり、保護者様の力になれたらという思いから、ウェブにて記事を執筆して、情報共有を行っています。
それ以外にも、ユーチューブにて無料でお子様の成長の助けになるような楽しく素敵な絵本を紹介される取り組みも行っています。
優しいトーンの絵や優しいトーンの言葉に、大人である私たちもあたたかな気持ちになります。
今回は実際に絵本の療育での生かし方を記載しながら、庄司さんの取り組みについてご紹介させていただきます。
1. 絵本を使った関わりがお子様に与える影響について
まずは絵本がお子様や利用者にどんな効果があるのか解説します。
絵本について、「大人が子供に対して、絵本を指差して子供に働きかける動作は、その後子供が指差しをし、子供が大人に対して指差しをする働きに良い影響を与える可能性があるという研究も報告されています。」
参考:石川由美子(2010)絵本を媒介とした母子活動と子供の発達―「指差し」の存在的(行為的)意味についてー日本心理学会大会発表論文集,428
絵本について、海外の研究によれば、「新しい語彙や単語を覚えるために、子供は文字を見るのみではなく、視覚的なヒント例えばイラストや絵などがある方が覚えやすい」という報告もあり、絵本という形で文字と絵を、ストーリーを見ながら覚えていくことで、言語獲得を促す可能性もあります。
参考:Strouse,G.A,,Nyhout,A..&Ganea,P.A.(2018).The role of book features in young chi’dren's transfer off information from picture books to real-world contexts.
Frontiers in psychology,9,Article 50.1-14
お子様にとって、指差しや語彙が増えるような大人側ができる関わりの1つかもしれません。
それ以外にも「支援者が抑揚をつけて絵本を読むなどの工夫を通して、利用者の快表出が増えた」と報告もあります。
参考:日本重症心身障害学会 P-1-A19 重症心身障害を持つ利用者への個別活動で快表出を促す試み
このように絵本には様々な効果がありそうです。
絵本を聞かせてもらうことで、お子様や障害をお持ちの方がより幸せな時間を過ごせるのかもしれません。
2.庄司さんが取り組まれているもの
次に庄司さんが実際に取り組まれている絵本についてご紹介します。
庄司さんは自身のホームページで、様々な本を掲載しています。
今回はその一部分を紹介させていただきます。
①どっち?
子どもが何かを選択する力は、子どもが将来、自分の気持ちを伝える際にもきっと役立つ力です。
この本では、「すきなのはどっち?」という問いかけに対して選択していきます。
参考:どっち?YouTubeページ
お子様が意思を伝える際、言葉でなくてもサインやカードを選ぶことが出来れば、自分の気持ちを伝えられるかもしれない。ただ、手を伸ばす、指さしをするだけでも自分の意思を伝えられるかもしれません。
自然な絵本の読み聞かせの中で選んでいける経験が出来るかもしれません。
②ぺったんこ
子どもと保護者様や大人があったかい雰囲気の中で、触れ合うことでお子様も安心してスキンシップを楽しめそうです。優しい雰囲気の言葉や擬音語が入った絵本を読む中で自然とお子様も言葉に興味を持つかもしれません。
参考:ぺったんこ YouTubeページ
これ以外にも素敵な絵本が沢山紹介されています。
加えて、庄司さんのホームページでは利用できる制度の紹介や、素敵なおもちゃの紹介、庄司さん自身の体験談が掲載されています。
■「たんぽぽ母ちゃんのブログ」絵本一覧ページ
https://tanpopokaachan.com/hattatu-ehon-aika-shoji/
よければご覧になってみてください。
私たちブロッサムジュニア流山教室でも、お子様や保護者様の力になりたいと思っています。何かありましたらいつでもご連絡ください。
素敵な絵本をご紹介します。
療育マメ知識
22/08/24 13:02