こんにちは。ブロッサムジュニア流山教室です。
今回は、「椅子に座れない子への支援」についてご紹介します。
実際に、椅子に座れず、保育園や幼稚園でお子様自身が困っているというお悩みをお持ちの保護者様がいられるケースがあり、私たちにも何か悩んでいる保護者様やお子様のへのサポートができたらと思っています。
まず、椅子に座れない子の要因(あくまで一例です。お子様のおかれた状況によって変わる可能性もあるので、お悩みの方はぜひ1度ご相談いただけましたら幸いです。)をご紹介します。
1.椅子の素材によって着席の姿勢保持の姿勢が難しい
椅子の素材によっては、お尻が滑りやすいデザインになっていたり、お子様の感覚的に、お尻の位置によっては痛みを感じる方もいるかもしれません。椅子に座って着席するだけでも、お子様にとってはとてもとてもストレスがたまる可能性があります。
そのため、椅子に滑り止めをつけるなどして座りやすく支援することもお子様自身の困り感を減らすかもしれません。
弊社でも、お子様の必要に応じて滑り止めマットや足置きなどで座る姿勢保持がしやすいように支援していけたらと思っています。
2.体幹が弱いため、まっすぐ体を立てることがお子様にとってとても疲れる
体幹の弱さから、まっすぐに骨盤をたてて座ること自体が難しいケースも考えられます。持続して背中とおなかの両方に力を入れて背筋を伸ばして姿勢を保つことが難しく、姿勢が崩れてしまう可能性があります。
足を椅子にのせることも、上げた足で体を支え、何とか椅子に座る姿勢をとろうとしているお子様もいるかもしれませんし、よっかかって座っている子も、まっすぐな姿勢が難しいのかもしれません。
私たちの施設では、無理に座らせるのではなく、運動療育を集団の遊びの中で、個別療育のプログラムの中で保護者様とお話しし、課題の整理をしながら、ご希望に応じて取り入れます。例えば、体の姿勢を保つために必要な、お腹に力をいれ、体幹を鍛えるために鉄棒やアスレチックなどで公園で遊び、運動プログラムを取り入れたり、個別療育の際にトランポリン等を取り入れる予定です。お子様が「楽しい」「やってみたい」と思えることを大前提に、お子様の「できる!」を増やしていきたいです。
3.様々なものに注意が向きやすく、椅子に座り続けていられない
好奇心が強く何に対しても興味がもてるお子様は、椅子に座るよりも体を動かして探索行動をしていて、座れなくなる可能性があります。
そのため、お子様が興味を持てるような教材や課題、遊びをこちらが提示し、私たちが楽しい遊びを一緒にやっていく中で自然に座れる時間を増やしていきます。座れる時間を通して、「椅子に座ることで、楽しい活動ができる!」という成功体験を増やしていくことで、お子様自身が座ってみたいと思えるような環境を作っていきます。パーテーションを使って、集中する場面で集中しやすいような時間を作りメリハリのある活動を行ったり、個別室で落ち着いて集中できる環境を作り集中できるようにも支援していきます。
4.椅子に座らないことで先生や保護者様がかまってくれると感じている
お子様の中では、普段の生活で椅子に座らないことを周囲の方々から注意されたり、声掛けをしてもらうことで「かまってもらえる」、「自分を見てもらえる」と思い、本当は椅子に座っていられるが、椅子に座らないことで、大人が関わってくれることを待っているケースもあります。
この場合は、椅子に座らないことを頭ごなしに叱るのではなく、その時に何がしたかったのか、言葉の汲み取り(言葉で難しい場合はイラストを選んでもらう、支援員が選択肢を提示する)を行います。そのうえで、こちらがお互いに、どうするべきか話し合うこともよいかもしれません。例えば、5分座ってご本を読んだら、自由遊びの中でプラレールして遊ぼうねと一緒に約束するなどの支援も考えられます。
私たちはお子様の行動の背景にあるお子様の願いや思いを大切に、そのうえでどうやってできることを増やし、お子様が生きやすく生きていける様に支援するかという視点も大切に日々お子様に関われればと思っています。
些細な育児の悩みや子育ての悩み、お子様の関わり方など何かお悩みがありましたらご相談いただけましたらうれしいです。
長文読んでいただきありがとうございます!
椅子に座りたがらない子への支援の一例。
療育マメ知識
22/08/24 15:40