ブロッサムジュニア流山教室です。
今日は、前回に引き続きお子様が元気がないときに考えられる防衛機制と背景と支援の一例について考えていきます。
お子様の元気がない背景に、お子様の身に大変なことや身を脅かすような危険があり、その心を壊さなくて済むため、自分を守るために様々な形で防衛機制を働かせる可能性があります。
防衛機制とは繰り返しになりますが、強い衝撃や不快な感情から心の安定を保つ働きです。
今回は前回に引き続き、考えられる背景と支援の一例をお伝えします。
①6個の考えられる防衛機制の例と概要
続いて考えられる防衛機制をお伝えします。
⑴投影…自分の中にある認めがたい感情や欲求を、他者の中に見出し、それを非難したり、指摘することで自分の不安を解消することを言います。
→例えば、「私は●さんに嫌われている」と思い込む場合、自分自身が●さんのことが嫌いな場合が考えられこれは投影されている可能性があります。
→その為、子どもに聞いてみてその言葉の背景の情報を集めながら気持ちに寄り添っていくとよいと思います。
⑵同一化…他者と自分と一緒と思い込み、同一化させることで満足を得ようとすることです。
→同一視させることで相手の気持ちを理解することができるきっかけになるかしれません。一方でお子様自身が自分の気持ちに気づかない可能性があるので、お子様自身が気持ちに気づけるように支援していくとよいと思います。
⑶知性化…本能・衝動をコントロールするために情緒的な問題を抽象的に論じたり、知的な活動を覆い隠すような行動をしたりすることを言います。
→知性化をしているお子様に出会うとすごく頭の良いお子様に感じてしまいますが、お子様なりに言いたい欲求を言えずに気持ちを我慢している可能性もあります。その為、どんな内容を話していたのか、どのような文脈で話されたのかしっかり把握しておく必要があります。
⑷合理化…自分の行動の失敗について都合の良い理由を付けて自分の立場を正当化することを言います。
→合理化については、論理的に説明しようとするお子様の姿勢は認めつつお子様と信頼関係ができたら、一緒に状況を整理してみましょう。
⑸昇華…攻撃性や自分の欲求など社会から欲求として承認されそうになり内容を芸術・文化・スポーツなどの社会から承認されるものに置き換えて充足させることを言います。
→素晴らしい適応機制であるため、見守りましょう。頑張りをしっかり認め伝えていきましょう。
⑹補償…劣等感等をほかの優位に立っていることで補おうとすることです。例えば苦手な運動を補うために勉強を一生懸命がんばって褒めてもらおうとすることなどがあげられます。
→頑張っていることを認めながら、苦手だと思っていることもしっかり成功体験を少しずつ積んでいくことで、苦手意識や劣等感を減らしていけるように支援していきます。
いかがでしたか?簡単に適応機制についてご紹介しました。
お子様が元気がない時に考えられる背景と支援の一例②
その他
22/12/15 08:59