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お子様が元気がない時に考えられる背景と支援の一例①

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ブロッサムジュニア流山教室です。

今回は、お子様が元気がない時に考えられうる背景と支援の一例を人の防衛機制という考え方を用いて説明していきます。

防衛機制とは、「人の心の中で、何らかの外的な危機や自分の身が脅かされたとき、自分の身を守るための様々な方法」のことです。
防衛機制には様々な種類があり、嫌なものから回避するような働きをする防衛機制(困難な状況から回避したり、自分の身に起こる危機を否定することで自分自身の気持ちが追い込まれないようにする。)があります。それ以外にも、人の心は様々な働きをします。

今回は様々な防衛機制に触れながら、お子様に対して私たちの事業所でできる支援について考えていきます。

①5個の考えられる防衛機制の例と概要

では早速防衛機制について考えていきます。
⑴抑圧…自分では認めたくない「嫌なこと」を自分の気持ちで感じないようにすることです。その為、つらかった記憶や感情を心の奥底に閉じ込めてしまうことです。その一方で、抑圧されたものも症状や夢という形で出てくる可能性があります。例えば、声が出なくなってしまうケースもあります。身体症状で現れることを転換と言います。
例えば、失敗した体験は苦痛なので、意識の中から締め出すようなことは防衛機制の中でも抑圧と言われています。

→この場合、むやみに抑圧されていることを、こちらが暴いてしまう、関わってしまうことで、感情に蓋をした部分からつらいときの記憶があふれ出てしまう可能性があります。あふれ出たものは安全に支援員が受け止めるとともに、抑圧されているものがあふれてしまった、もしくは我慢していることで耐えられなくなった場合は、外部機関と連携しながらその子が安全に過ごせる場所を増やしていきます。

⑵退行…退行とは、前段階以前の発達段階に逆戻りして甘えるなどの未熟な行動をとることを言います。例えば、赤ちゃんが生まれると、保護者様が赤ちゃんにつきっきりになっているケースがあり、お子様が自分に構ってほしいという感情から前段階以前で行っていたような行動(例えば、不安な気持ちが出てきたからか止まっていたおねしょが再開してしまったり、おもらしが増えてしまったり、駄々をこねることが増えたりします。)が増えます。

→この場合、支援者が一定の安定感を持ちながら、前段階に戻っているお子様を受け止める必要があります。お子様の退行は不安から自分の身が脅かされていると感じているケースもあるので、お子様をまずは受け止める(ただし、お子様の不安が大きすぎる場合、各支援者がバーンアウトする可能性や、保護者様が疲弊していしまう場合もありますので、その場合は複数の方でしっかりその子に対する支援の方針を決め受け止めていき、安定した受容が出来る様に行っていきます。)

⑶反動形成…自分にとっては受け入れがたい要求の意識化を防ぐために、その欲求とは正反対のことをすることです。ある欲望を抑圧してしまったために、その反動として反対の行動をとります。具体的には、好きな女の子に対して、つい意地悪してしまうことや、仲良しの友達と仲良くしている別の子に対して、「私の仲良しの友達とらないでよ」と敵意を向けるのではなく、その気持ちを押さえて仲良しの友達以上に仲良くしようとする様子です。それ以外にも、嫌いな人に対して過剰に優しくして気を遣うことなども反動形成と言われています。

→この感情を直面化させてしまうことで、せっかく受け入れがたいと感じている感情に対して対処したのに、お子様に直面させてしまう可能性があるかもしれません。反動形成を行うことで自分の気持ちと違うことをしているのに、それがその子の気持ちであると私たちも誤解してしまうかもしれません。その子の言葉で表現できない思い、例えば表情やしぐさをみつめ、どの感情がその子の感情や要求の中で強いのか考えていく必要があります。要求は本当は別のものだけど、その子ども自身が受け止められないと感じて、感情に対して、反対方向の態度を示しているのかもしれません。

⑷置き換え…ある対象に向けた欲求や感情を他の対象に向けて表現することです。例えば、上司へのストレスを部下に八つ当たりして発散するなどです。
相手から受けた耐えがたい感情を解消したり、相手からの攻撃を防ごうとするために行ったりするような防衛機制です。

→例えば、いじめにあっている子が弱い者いじめをほかの子にしてしまうケースがあります。その子の攻撃性を受け止めながら、その背景に何があるのか、また攻撃性を安全な遊びの中で発散させていく必要もあります。例えばプレイセラピー等の中で、お子様の安全を守る上での制限を設けた上でその攻撃性を受け止めていく必要があります。

⑸取り入れ…他者の行動を模倣する、感情や考え方、価値観を自分のものとして受け入れるなどして、感情や考え方、価値観を自分のものとして受け入れるなどしてその人物に近づこうとする。

→例えば、好きなものになり切ることで、その人の感情や考え方を受け入れ、その人になり切ろうと近づこうとしている場合があります。好きな芸能人の髪型や口調を真似することがそれにあたります。
→その人にとってそれが良いことであるならばその子が考える取り入れの世界の中に一緒に入り、一緒に価値観や考え方を解きほぐしていくこともできるかもしれません。

②まとめ
いかがでしたか?簡単に防衛機制とそれに対して私たちが出来る支援について考えていきました。
何かありましたらいつでもご連絡ください。

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