ブロッサムジュニア流山教室です。
今回は、私がブロッサムジュニア流山教室に来るまでに出会ったお子様とのエピソードを書いてみます。
(私がフリーで活動するオンラインでの学習支援をしていた際に出会ったお子様です。本人への了承をいただいたうえで記載させていただきました。)
彼女と関わった中で学んだことは以下の2点です。
・いきなり何かに挑戦するのではなく、お子様の「好きなこと」、「興味のあること」を中心にお子様のペースに合わせて支援を行う。
・対面が難しい場合はオンラインなどを使いながら、お子様との信頼関係をしっかり作ったうえで、お子様が対面で向き合う元気が生まれたら、対面での支援を組み合わせながら支援を行っていく。
① 学校に怖くて行けない…。
彼女と関わったのは彼女が中3の頃です。彼女がお友達との関係で悩み、お友達の強い言葉が怖くなり、お友達のことを考えるだけで怖くなり次第に学校に行けなくなりました。
学校に行くのが怖い、でも誰か人とつながりたいと思い、オンラインで自分の趣味の話ができるオンラインの掲示板に入り、趣味の話を夜な夜な話すようになりました。
もともと友達との関係でも人に気を使いすぎるところがありました。お友達が「夜中3時に」と言えば、夜中3時に合わせて起きてラインチャットをしてお話をしていたそうです。
その結果昼夜逆転してしまい、学校により行きにくくなってしまったのです。
② 保護者様の不安と家庭教師の依頼
お子様のことを思う保護者様が、お子様と話し合い、「お友達関係のこともあるので、現状学校に無理にいかないでもよいが、学習面が遅れてしまうため、また高校受験をするならば家庭教師か塾に行くことで勉強はしてほしい」という保護者様の要求を受けて、私は彼女の家庭教師をすることになりました。
彼女は、初回の面談でも人に会うのが怖いと答えてくれたため、オンラインでかつ彼女側は画面オフにてお話をしました。
彼女の好きな漫画を事前に読んだうえで、雑談で適度に振りながら、お話を進めていきます。
保護者様が高校受験をするならば勉強をする必要があるといって心配していることを伝えながら合わせて以下の内容も伝えました。
・高校自体は義務教育ではないので、行かない選択もできること。
・通信制のような形で毎日通学する必要のない学校に通うことも可能であること。
・高校卒業とはならないが、高卒認定試験を受けることで、高校に行かなくても、大学受験等ができる可能性があること。
・高校も朝起きられないのであれば定時制の学校もあること。
等を伝えました。
その結果、本人は、友達が欲しい、いつかお友達と学校帰りに遊んだり、デートしたり、漫画のような学校生活を送ってみたいとのことで、一旦は全日制の学校で内申点を考慮しない公立高校の受験を目標にしました。
③ 趣味を適度に入れながら学習支援、自己開示をしながら一緒に考えていく。
お子様とのオンラインでの指導がはじまり、約10か月学習支援を行いました。
オンライン上のため、お子様のそばにぴたっと寄り添いながら、お子様の解いている問題を大人が指をさして教えたり、ヒントを出したりすることも難しいです。
また共通の教材を使う際に、1冊で済むものが、オンラインでの実施になると2冊必要になるケースもありました。
そのため、事前にプリントをメールで送り、授業の際には、プリントをスケッチブックにはりつけ、大人がスケッチブックを指さしながら指導を行いました。
教材づくりをその子のためにすることは大変でしたが、事前に彼女は視覚優位傾向があること、言語での理解が難しいことを保護者様から共有されていたため、イラストを多くし、やり方の手順書付きの教材をオリジナルで作り指導が行えました。
オンライン上ではありますが、2,3か月ほどし、家庭教師との信頼関係ができてくると彼女はネットの友達の付き合いも家庭教師の時だけは断ってくれるようになりました。
ネット上の友達と同じように自分とも信頼関係を持ってくれているような気がし嬉しかったです。
自分の高校生活の話や、自分自身に不登校経験があったが、猛勉強の末に普通科の高校に入ったことを伝えると、彼女も自分も同じように勉強を頑張って高校に行きたいといってくれるようになりました。
彼女は半年以上オンラインで家庭教師を続けた後、本番の高校入試では、対面でテストを受ける必要があるため、人になれるという意味で対面での家庭教師を希望しました。
半年たって、私ははじめて彼女の顔をみました。
半年前にオンラインで面談したころに比べ、話してくれる言葉数が少し増えたこと、対面でも変わらずに話してくれたことがとてもうれしかったです。
彼女と半年間紡いできた関係性をベースに対面でも学習支援を行いました。
紆余曲折ありましたが最終的に彼女は高校受験に合格しました。
現在、彼女は、自分と同じような元不登校のお友達になったと教えてくれました。
彼女が家庭教師の最初に話していたような夢がかなう日もそう遠くない様に感じています。
そんな私も紆余曲折ありブロッサムジュニア流山教室でスタッフをすることになりました。
私たちブロッサムジュニア流山教室では、利用児を募集しております。
困り感を抱えたお子様や、悩みを抱えた保護者様のお力になれたらと感じています。
お子様、保護者様両方のサポートをさせていただくことで、結果的にお子様がのびのびお子様らしく生きてけるように、そして「できること」を増やしながらお子様の可能性を広げていけたらと感じています。
少しお話を聞きたいだけ等でも大丈夫です。
ぜひお気軽にご連絡ください。
「心の窓」に入れてもらい思いを共有する|事例パート②
その他
22/09/17 13:15