「運動遊び」と一口に言っても活動内容によって子どもの成長に与える効果は異なります。そこで今回は 【感覚統合】と 【足裏の刺激】について、サーキット活動の一部をもとにご紹介したいと思います。
パレットでは療育遊具メーカー「アネビー」の遊具を使用して様々な組み合わせができるコースを作り、運動遊びに取り組んでいます。
【感覚統合】とは、触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚の“五感”、手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる“固有覚”、身体の動きや傾きやスピードを感じる“前庭覚”といった感覚器官から受信する感覚をスムーズに調整する脳の機能です。
感覚統合がうまくいかないと、感覚の強弱を調整したり、感覚を受け入れる量を調節することが難しく混乱したりして、その為体の動きが止められず動き回るという状態を引き起こしてしまうのです。
そこで、アネビーの遊具を使用して感覚統合を促します。
走り回りじっとするのが苦手な子は、前庭覚を満足させるために走り回ったり、固有覚を満足させたいから(物や人に)力が入りすぎてしまったりと、「感覚を満足させたい」欲求が行動になって現れます。それを満足させるためにも「刺激の入力が大きく、感覚の満足感が味わえる」よう存分に体を動かせる環境を作っています。危険を気にせずに激しく動き回る場合もあるので、マットなどでの安全対策も充実させています。
遊具が苦手な子もいますので、あえて床に置いた状態からで遊ばせてみるなど難易度を低くして子どもたちが自分のペースで取り組めるように配慮しています。
【足裏の刺激】として、裸足で活動することで足裏の刺激になり、足裏にある感覚神経に働きかけることで神経伝達が素早くなります。スムーズな神経伝達は、足と脳のつながりを強化し、接地面から感じられる刺激を脳に伝達し、体の動きや向きや位置を知覚させ、運動能力の向上に繋がります。足裏から接地面の凹凸や形状、感触などの情報をキャッチすることで、力加減や踏ん張り、バランス感覚も培われます。
この二つを意識しながらサーキットに取り組むことで、感覚器官を満足させて座って行う活動も離席が減り集中して取り組む姿が見られます。
引き続き、遊びや運動を通して子どもたち一人ひとりに寄り添いながら楽しんで成長につなげていきたいと思います!
サーキット活動の効果☆
教室の毎日
23/11/16 11:20