前回は看護を通して感じたことについてお伝えさせていただきました。
今回は実際に児童発達支援を始めるまでの経緯と思いについてお話したいと思います。
私には発達障害の子どもが二人います。
子どもの違和感に気づいたのは、小学生の中学年に差し掛かった頃でした。
行き渋りがひどくなり、癇癪も増え、次第に暴言暴力、希死念慮や飛び出しが生じていました。
学習や感情のコントロール、友達関係等うまくいかない日々に疲弊していたのです。
その頃の私は、それに気づけず、叱責をしてしまうこともありました。
そこで、看護の経験と子どもとが重なり、この子はどうなってしまうのだろう、という不安に襲われ思い悩む日々が続きました。
本当に辛かったのを覚えています。でも、悩んで悩んで行き着いたところは
『この子は毎日一生懸命生きている。その子を認めないで誰がこどもを幸せにできるか』
でした。
とにかく「あ〜、幸せだなぁ」と感じることの出来る人生を送ってほしい。
そう思い、わらをもすがる思いでペアレントトレーニングを受けました。
そこからの子どもの様子の変化は驚くほど変わっていき、私も変わっていったんです。
その後、発達検査を受け、学習障害と軽度自閉症スペクトラム障害ということがわかり、子どもは、必死に助けを求めていたんだ、今まで本当に頑張って生きてきたんだなということがわかりました。
学校や他彼に関わるたくさんの方と連携をとり、彼なりの生き方を模索し、今では毎日自分に自信を持って楽しく成長しています。
子どもは毎日一生懸命生きています。
一生懸命生きている中で、脳の機能の障害がある子ども達は、頑張っても頑張っても、怒られたり、うまくいかなかったりすることが多いんです。
そんな時に、自分を助けてくれる環境があったら。
自分を認めてくれる環境があったら。
自分に自信をくれる環境があったら。
子どもたちは
『幸せだなぁ』
と感じながらおとなになっていってくれるんじゃないかなぁ。
と思っています。
保護者支援も同じです。
どこに相談していいかもわからず、どう関わったらいいかもわからず、感情のコントロールもできすわに孤独に苦しんでいる親が、少しでも光を見つけることができたなら、きっと未来は明るくなる。
子供とともに「幸せだなぁ」って思える日がきっと来る。
そう信じています。
私達は、『こどもをまんなかに』子どもたちの利益を一番に考え、幸せや安心感を感じながらおとなになっていけるよう、真剣に児童福祉と保護者支援を行っていきます。
ヒトツナ西ノ京教室で、幸せをたくさん見つけていってほしいなぁと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
看護を通じて感じた発達支援の思い
研修会・講演会
24/02/29 17:00