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「待つ」ことから始まる確かな一歩。ある利用者さんの成長記録

こんにちは。放課後等デイサービスこころんです。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、こころんに通うある利用者さんの、ゆっくりとした、しかし確かな成長の歩みについてご紹介したいと思います。

そのお子様は学校へ行くことが少し苦手で、こころんに来始めた当初は「勉強」という言葉を聞くのも嫌がる状態でした。日中はスマートフォンやゲーム機を片手に、ずっと画面の世界に没頭して過ごしていました。

お子様がゲームばかりしていると、「このままで大丈夫だろうか」と不安になる保護者様のお気持ちは痛いほどよく分かります。しかし、心が疲れている時に無理にゲームを取り上げたり、活動を強要したりすることは、かえって心を閉ざしてしまう原因にもなります。こころんでは、まずは「ここなら何も強要されない、安心できる」と感じてもらうことを最優先にしました。

無理に何かをさせるのではなく、彼が何に興味を持つのかをじっくりと観察しながら過ごす日々。するとある日、彼が「工作」に興味を示し始めたのです。

その小さなサインを見逃さず、「工作に使うかっこいい木の枝を探しに行こう」と誘ってみると、一緒に近くの公園や河川敷まで出かけてくれるようになりました。
最初は枝を探して歩き回るだけでしたが、外の空気を吸い、体を動かす心地よさを思い出したのか、最近では枝探しの合間に、スタッフとキャッチボールやサッカーを楽しむまでに活動の幅が広がりました。

外で元気に遊べるようになっても、やはり「勉強」に対する強い抵抗感は相変わらずでした。
それでも私たちは焦りません。彼の好きなものを学習に結びつけられないかと考え、彼が大好きなポケモンのキャラクターがたくさん登場する、クイズのような面白いプリントを用意してみました。

すると、「これならちょっとやってみようかな」と、少しずつですが自分からプリントに向かってくれるようになったのです。今では、ゲームや遊びの合間に、自分のペースで学習に取り組む時間が生まれています。

大人が焦って無理に「させよう」とするのではなく、子どもが自ら「やってみよう」と思えるタイミングを信じて「待つ」こと。そして、どんな状態の自分でもそのまま受け入れてもらえるという「安心できる環境」を作ること。
この二つが揃ったとき、子どもたちは自分自身の内なるエネルギーで、新しい一歩を踏み出してくれます。

一日中ゲームをしていた毎日から、公園でのサッカー、そして少しずつの学習へ。彼が見せてくれたこの素晴らしい変化は、私たちにとっても「待つことの大切さ」を改めて実感させてくれる出来事でした。

これからもこころんでは、お子様一人ひとりの歩幅に合わせ、焦らずじっくりと、その子らしい成長のプロセスをサポートしてまいります。
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