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TLR:緊張性迷路反射(きんちょうせいめいろはんしゃ)とは

 子育て中の皆様、子どもの行動や体の動きに違和感を感じた事はありますか。それは「原始反射」の残存が関係しているかもしれません。基本的に原始反射は次第に消失していくのですが、一部の子どもは原始反射が残っている事があります。そこで、今回は数ある原始反射の1つである「TLR:緊張性迷路反射」の解説をしていきます。
 「TLR:緊張性迷路反射」とは、周囲を見渡すために顔を上げる事をサポートする反射です。頭を上に上げているか、水平か下向きかを認識したり、目を閉じていても下を向いているのか右を向いているのかを認識する事ができるのです。
 この反射が残存してしまうと
①猫背で姿勢が悪くなる
②水泳で、クロールの時の息継ぎが苦手
③行進で同側の手足がでる
④bとdがわからない
⑤乗り物酔いしやすい
⑥読み書きに困難がある
⑦球技が苦手、動くものを目で追うのが難しい等様々です。 
 緊張性迷路反射(TLR)を統合するには、頭を上に向けたり下に向ける動き等を遊びや生活のなかで沢山させてあげることが大切だと考えられています。そこで、ルーモが繰り返し取り入れている運動があり、その一部を紹介します。
 まず「クマ歩き」を行なっております。もし、TLRが残っていると下を向くと転んでしまうような感覚になるため、転ぶ事を恐怖に感じてしまうと考えられています。また、下を向くとぐらぐらしてしまうため、姿勢を保持できずに崩れてしまうように感じて、高所恐怖症になると考えられています。両手両足をつく、四つん這いの姿勢運動は、小脳を刺激し、バランス感覚や姿勢などを整える事ができ、TLRを統合するのに大切なので沢山行なっております。

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