あちこちでよく目にも耳にもする言葉に
【成功体験をたくさん積んで自己肯定感をつけましょう!】
という言葉があります。
確かに良いことかもしれませんが、
僕は自分自身の考えや思いと同時に、実際にこれまで多くの子供たちと関わってきて思うのは
【誰かによって意図的に作られた成功】
よりも
【自ら何度も失敗を繰り返しやっとの思いで掴んだ本当の成功】
の方が、その子どもたちにとっては(本当の力)になり、後にしっかりとした本当の(自己肯定感の習得)に繋がっているということです。
今は教育現場をはじめ色んなところでは、
本当に必要なことよりも、まずは現場において事を荒立てず、波風立たず無難な関わりが最優先される時代でもあります。(怒りたくても怒れないなど)
全部がダメとは思いませんが、
やはりバランスがとても大切だと思います。
子供が大人をなめていたり(※もちろんなめられる大人にも原因はあるとは思いますが。)注意の仕方すら知らない大人も増えていて、子どもの主張に押し切られ、どちらが大人かすら分からないような関係になっている【親と子、教師と生徒、指導者と生徒】が存在しているのもまた事実な気がします。
僕が衝撃を受けたある一つの実話で、
【悪いところよりも良いところを見て褒めて伸ばしましょう】という考えのもと、先生や関わる人たちから褒められてばかりで育った子供がいました。
※怒るべき場面があってもそれでも怒られることなく。
しかしながら結果、その子はどうなったかというと
(褒められるから頑張れる子)
になったのではなく
【褒められないと頑張れない子】
になったそうです。
もちろんその子自身も普通に考えれば、過程において失敗しそうになることもあったり、注意されたり怒られるべき場面はあったそうです。
それでもそんな時は失敗する前に大人がうまく成功するように意図的に手を加え、
叱られることや怒られることを回避させていて
そのまま社会に出て、
自分で生きていくしかない状況になったときに、
失敗したり会社の人から叱られたりすることで結果的に精神病を煩い引きこもりになったそうです。。。
【褒める】というのはとても良いことだと思います。
しかし、成功して褒めるのも大切ですが、
それよりも失敗した時に「ナイスファイト!」と認め褒めてあげてあげることの方が大切な気がします。
そうすることで失敗することへの不安やネガティブな考えの払拭にも繋がっていきます。
Allrightでは、成功体験ももちろん大切にしますが、それ以上に失敗を恐れず挑戦できる強さを習得させてあげることも大切にしています。
子どもたち1人ひとりのリアルな日々(成功も失敗も)の経験や体験としっかりと向き合い認めていきたいと思います。
また、
成功体験を積んで自己肯定感を高めましょう!
というのは一見聴き心地がいい気もしますが
本当に自己肯定感の高い人というのは
失敗を恐れずにたくさんチャレンジできる人です。
人生はほとんどの人が失敗や苦しいことのほうが多く、だからこそたまにくる成功や嬉しい出来事に幸せを感じられているのだとも思います。
僕自身も、これまで順風満帆にきているわけでもなく、常に目の前には小さな壁から大きな壁、苦難困難と対峙してきて今があるので、その経験から学んだ事をしっかりと未来ある子供達にも伝えていけたらと思います。
野球を長くやってきた僕はよく野球に例えてしまいますが、野球では打率3割で一流と言われます。
10回中3回ヒットを打てばOK!
100回にすると30回でOK!つまり70回はアウトです。
半分以上がアウトでも一流です!
人生に照らしてみても良いような気がします!
失敗をしたり苦しい時を乗り越えて成功を掴むから嬉しくて涙が出たりするものです。
Allright荏田南教室!
新しくスタートしますが、子どもたちと日々活気溢れて探していきますので皆様よろしくお願いします。
Allright代表
島壽(しまず)一成
4.成功体験よりも大切なこと
教室の毎日
24/10/16 23:00